涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2024.05.07

 神戸より戻りました!金曜日に東京を出て、土日にライブして、打ち上げで月曜日の明け方まで飲んでポンコツで帰ってきて死んだように眠る。というツアーお馴染みの行動パターンが6週続きます。

寄る年波には勝てず、火曜日の現在もまだ肩が痛い、声がハスキー、肝臓がシクシクする、エロい事など1ミリもしてないのにケツの筋肉が張って2つに割れてるという症状が続いています。

我々がインディーズデビューしてから早25年、ステージから見下ろすとお客様の高齢化も急加速しています。ほぼ3時間立ち続けているお客様も相当しんどいのではないでしょうか。本当にありがたいことです。共に老化に抗っていきましょう!神戸の2日目のライブではラップをしている時に舌がもつれた瞬間が2箇所ほどあって、

「ああ、もう、俺の終わりもそう遠くはないな。。。」

と感じたのも事実です。イメージ通りのバッティングが出来ない、スライディングして爪先が届いていたボールに足があと2㎝届いていない、そんな晩年のスポーツ選手のような気持ちで一杯です。さらに続けていくには、現在のライブスタイルではなく、いよいよ本気で「ディナーショースタイル」への転換が求められています。「バンドマンが武道館を目指す」ように、または「ロックスターが東京ドームを目指す」ように、我々ケツメイシはディナーショーの聖地「グランドプリンスホテル新高輪 飛天の間」を次の目的地として再始動しなければならないでしょう!



神戸の初日が終わった晩にダンサーのひろし(旧甘えんボーイズ)と「全然、疲れが抜けないんだよねぇ〜」なんて飲んでいたところ、やはり今の我々に必要なのは、バカみたいに騒いで飲み明かすのではなく、もうそういうのでは無く、しっとりと肝っ玉母さんのような大きな背中にもたれ掛かりながら、思わずうたた寝してヨダレを垂らしてしまう、そういう「癒しと甘えの時代がまたやって来るのではないか?」という結論になりました。

お待ったせ致しました!皆さん「甘えんボーイズ」復活の狼煙です!!

「なんかもう、、『甘えたい』から『甘えなきゃ』になってしまっているのが辛い。。もう一度自分の心の奥底から『甘えたい』という気持ちが湧き出て来るようになるまで活動をお休みしたい。。」

という私の2022年11月の突然の解散発表。あの日から約2年。「はぁ〜疲れた。こんなに頑張ってるのに全然誰も褒めてくれないよ。。甘えたいなぁ〜。。」という私の感情が沸々と蘇って参りました。ただ、現在の部員はひろしと私の2名。壊滅寸前です。しかもひろしと私は2型の甘えん坊(*)。

(*)皆さんもご存知のように、甘えん坊には、糖尿病と同じく1型(ペタジーニ型)と2型が存在します。1型は先天性甘えん坊、2型は後天性甘えん坊です。1型の代表格と言えば、90年代後半のヤクルトスワローズにペタジーニ選手という助っ人外国人がいました。彼はモノホンです。奥様は25歳年上のオルガ夫人。小学校の同級生の家に遊びに行き、

「お前の母ちゃん、色っぽいなぁ〜。」

と言ったかどうかは知りませんが、そのまま恋愛に発展し結婚。キャンプインで来日する度に、親ほど年の離れたオルガ夫人との熱いディープキッスを毎回プロ野球ニュースで見させられ、「俺は何を見させられているんだ。。」と思ったものです。そんな圧倒的甘えん坊の彼に最大級のリスペクトを込めて、1型甘えん坊は通称ペタジーニ型と呼ばれるようになりました。

かつては我が「甘えんボーイズ」にも1型が2名おりました。1人はレコード会社販促担当石井氏。彼も奥さんは10個上、ゴリゴリの1型甘えん坊でいつもツアー中は会場(熟女クラブ)の下見から編集後記(甘えん坊通信)の執筆にと精力的に活動してくれました。ですが彼はサラリーマン。突然の別れが訪れます。担当が我々から韓流アーティストになってしまったんです。現在は元気に韓国を行ったり来たりしているようですが、惜しい人物を失くしました。現在は新天地で韓熟(ハンジュク)ボーイズを結成したそうですが、そちらも部員が集まらず苦戦しているそうです。

もう一人の1型は我々のスタジオエンジニア岡部くん。彼はおばさんと話をする時に信じられない素晴らしい笑顔で、何故か両腕をクロスして「うんうん!」と嬉しそうに話を聞く癖があり、

「何アレ!?何あの甘え!?あんな技見た事ない!!」

と我々の度肝を抜きました。なんかあの腕をクロスする姿って見たことあるなぁ、、って思ってたら、浅田真央ちゃんがジャンプに入る前の助走で胸の前に腕をクロスするアレです!

「トリプルアクセル甘えやーー!!」

と、いきなり「E難度の甘え」を見せ、この世に7枚しかない「甘えん坊Tシャツ(我々の公式ユニホーム)をボーイズ初参戦でさらっとゲットした稀代の天才です。

「努力では天才に勝てない。。」

と、私の甘えんボーイズとしての「引退」の2文字をちらつかせたのも彼でした。そんな彼も最近はスタジオが忙しいのか、地方遠征には来ることが出来ず、最近ではメイド喫茶(というコンセプト真逆!)にハマっているというけしからん噂も流れてきています。

そうなんです。現時点で甘えんボーイズメンバーはひろしと私の2型のみ。2型の我々でどこまで闘えるのか?どこまで甘えられるのか?今後のツアーで徐々に「甘えんボーイズオーディション」を繰り返しながら、再び甘えんボーイズ黄金期が迎えられるよう精進していきたいと思います!喫煙所で会ったレコード会社販促担当石川氏(石井氏後任)が、ポツリ、、

「僕はこれまでの人生、、自分自身の甘えに向き合ったことがないんです。。」

なんて見どころのある発言をしていたので、まずは彼のオーディションから始めたいと思います。今後の彼の成長にも乞うご期待!

それではまた来週!!と言いたいところですが、本日(4/30)、GW期間でこのコラムを掲載してくださる担当の方がお休み。コレが休み明けの5/7に掲載されているはず。休み終わっちゃいましたね。。

また夏休みまで頑張っていきましょう!ではまた!!