涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2025.01.28

 時代の変化とともに価値観も変わりました。昭和を生き抜いた私は、若者から見ればもう完全に時代錯誤おじさんなのでしょう。

「辛い仕事も我慢して続けるべき」

なんてドM的思考は今の若者にはありませんし、

「飲みニケーションで団結力が高まる」なんて発想は、

「なんで勤務時間外にわざわざ上司と飲まなきゃいけないの?」

と、娘に全否定されました。大変生きにくい世の中になりました。

宴会の裸芸も今ではもちろんセクハラです。数十年前、営業をしていた頃は、忘年会の3次会のカラオケではち◯こに靴下を履かせて熱唱していましたし(サビで熱唱すると靴下が脱げるお約束付き)、他のメーカーのヤツもち◯こをマドラーにして得意先のお酒を作っていたものです。

ただ私が自信を持って言えることは、すべて自分の意思でやっていたことです。上司に無理やりやらされた訳でもなく(「何かやれ!」と言われたことはあったけど別にイヤではなかったです)、もちろん後輩にやらせたこともありません!それに乗っかってくる後輩もいましたし。。いや、、今考えるとアレはもしかしたら

「田中先輩がやってるから俺も行くしかねぇ。。」

と思わせていたのかもしれません。もしそうだとしたら、あの時は本当にすみません。。

自分の周りの後輩を見回してみると、こういうノリとか、朝まで付き合って飲んでくれるヤツってホントに何故か37歳以上なんです。なんでかなぁって考えると私は重大な事実に気付きました!37歳って昭和63年生まれなんです。つまり昭和ラストイヤー(36歳は昭和64年=平成元年)なんです。あの時代が変わった瞬間に日本人の意識になにかしらの変化があったことは間違いなさそうです。いわゆる「ゆとり世代」が始まったのも1987年。あの辺りから気合とか根性とかマッチョ的思考が薄らいだのでしょう。

我々の上の世代はもっと異常です。「上司や先輩のことは絶対」の時代ですから、「違う」と思うことも「違う」とは言えず、その「異常」がもはや「普通」となり習慣化される。恐ろしいことです。もう昭和の老害はさっさと身を引かないと今後は無いだろうと思いましたし、自分たちも若者が我々に何も意見できないような時期に来ているならスパッと辞めた方がいいんだろうなって思いました。

でも昭和の良い所もあるんです。それは歌です。年末、近所のおじさんおばさん達とウチで紅白を観ていたんですが、若い子達の流行りの歌はほとんど分からず、何故か演歌がグッと来ました。自分も若い頃は「演歌なんて誰が聞くんだろう。。」って思っていたんですが、50代の私にはグッとくる。重みが違うんです。流行りの歌を聴いても

「たぶんコレは10年後は聞いてないでしょ。」

って思ってしまいましたが、天童よしみ先生なら数十年聴けます。

昭和フォークもたまりません。イルカ先輩もグッと来ましたし、THE ALFEEのデビュー50周年は尊敬しかないし、B'z師匠は決めてくれました。

いい意味で長く活躍されている昭和の先輩達は本当に尊敬するし、老害ではなくああいうカッコいいおじさんにならないといけませんね。

当たり前じゃないことが当たり前になっていないか、傲慢になってはいないか、人に優しくできているか、そんな事を昨日の長い会見を見て思ってしまいました。長く生きると色々考えなきゃいけませんね。

そんなわけでまた来週!!素晴らしい1週間を!!!