涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2025.01.14

 正月気分もどこへやら、、お屠蘇気分もすっかり抜け、周りのおじさんたちがガシガシ働き始めるのを目にし、なんだか焦りというかモヤモヤした感じがしていた我々も遂に本日、仕事始めです!!

昨年の夏にツアーが終わり「良いお年を!」と言って皆んなと別れてから、いよいよ仕事が始まる。果たして社会復帰ができるのか、、まあ、今年もメンバーやスタッフ皆で助け合って良い1年にしたいものです。



先週は、来月90歳になる父上の生存確認の為に久々に会ってきましたが、昨年、頭蓋骨に穴を開ける手術をしたとは思えないほど、気力体力共に充実していました。朝からがっつり食べ、毎日1万歩歩き、週2のアルバイトも再開していて、私よりも毎日が充実しているとんでもないジジイでした。

年末年始は地元神戸に帰ったようですが、同級生の1/3は既に他界、認知症のため老人ホームに入ってたり、夫婦共に元気な人たちは皆無だったようです。

「まあ、しゃあないわな。。コレが90歳の現実だわ。」

と開き直った姿勢はカッコ良かったです。一昨年に母が死んでから、初めての老人一人暮らし、88歳でATMでの金の下ろし方も知らなかった父上をとても心配していましたが、らくらくスマホの製造停止に伴い、普通のスマホをゲットし、最近じゃLINEも普通に送れるし、インスタデビューも果たしていました。あの年で新たに色々なことを始めようとする姿勢に尊敬しかありません!

普段生活している時、52歳のヤングな私でも、

「俺ってそもそも何の為に生きてるんだろう?」

って、たまにふと考えることがあって、コレは是非、人生の終焉が近い父上に聞いてみたい質問だと思ってて晩飯を食っている時に聞いたんです。

「父上はいよいよ90歳を迎えるワケじゃ無いですか?まあ、言葉は悪いですけどもうすぐ死ぬってことを考えると、『自分が何の為に生きてるのか』っていう問題の答えには、もう辿り着いているんですか?」

と聞いたところ、

「う〜ん。」

と、日本酒をがぶ飲み。

「、、、、う〜ん。、、、分からん。分からない。。ただがむしゃらに働いて、気付いたら90だよ。多分、それは死ぬ瞬間にしか分からないんじゃ無いかな。。」

なんて言ってました。

家事や育児を全て母に任せ、自分は好きな仕事にただただ打ち込めたこと。そんな母への感謝を述べ、

「いやぁ、結局、輝子(母)みたいな人が、俺なんかよりずっと賢くて凄いんだよなぁ。。」

なんて事を言っててね。確かに周りを明るくする能力、ウイットに富んだ会話の切り返し、勉強とかそういう事じゃなく、アレが本当の人間の賢さだな。と、納得しつつ、子供の頃、忙しかった父上とはほとんど会話も無く、いまだに敬語で話すような関係なのですが、遂にこんな会話ができるようになった事に私自身ホッコリしました。父上にはあと5年は頑張ってもらいたいです。

そんなわけで、本日仕事始め。久々にスタジオに行ってきます!!!久々過ぎて道に迷わないようカーナビに住所入れます!

このコラムもあと8回。ではまた来週!!!!