2024.10.01
昨日はヒマを持て余し、「新横浜」で時間潰し。「新横浜」といえば新幹線が止まったり、我々がよくライブをする「横浜アリーナ」があったり、名前に「横浜」と付いている割には本物の「横浜」からはものすごい遠かったりする、あの「新横浜」です。
後輩が非常勤で教えている高校が「新横浜」にあって、
「りょーさんも先生やってくれませんか?」
と言われ、「オッケー!」なんてノリで返事したのが数か月前。一昨日、自分のスマホの予定表を見たら「高校講師」なんて書いてあるのを見て、
「なんだっけコレ、、、、?あーあ、そういえば数か月前、そんな約束をした記憶が、、、」
後輩に連絡し、
「あの約束はマボロシだよね?ウソだよね?ウソだと言ってくれ!」(私)
「ええ、ガッツリ明日です!」(後輩)
「くそっ、、やっぱりあるのか、、、、、超めんどくせー。。。」(私)
と。そうなんです。私はいつも、「NOと言えない日本人代表」として、何かしら頼まれごとをされると、とりあえず「オッケー!」なんて大抵の用件は快諾して、いざ本番が迫ると、
「俺、、なんであの時あんな約束、引き受け受けちゃったんだろう。。。バカバカ俺のバカ!」
と後悔するタイプです。この性格をなんとかしないとな。。人に良い顔をしようとして、結局、自分を苦しめるタイプ。コレからは「NOと言える日本人」として生きていく。何を頼まれても「YA・DA!」だ。なんて言っても、もう51年も生きちゃったし、今更この性格は変わらないんだろうな。
なんて言いつつも、もしかしたら私の話を聞いてくれた高校生が、それをきっかけに何かに目覚めたり、将来に具体的なイメージを持ってくれたら良いなと、当日になれば前向きな気持ちになり、ついでに午後からの授業前に「新横浜」観光名所「ラーメン博物館」を表敬訪問。ド平日なのに結構混んでいて、ミニラーメン2杯で時間切れ。
高校に向かいます。
我々の時代と違って、今の高校って色々あるんですねぇ。そこには絵を描く人もいれば、ダンス&ボーカルコース、美容師のコースまであるらしく、校庭もグラウンドも無いビル。専門学校みたいです。
ダンス&ボーカルコースの教室に潜入。高校の教室といえば、教壇があって机が並んでいるイメージですが、机など一切ありません。長テーブルに音響ミキサーがあって、我々講師はパイプ椅子に座り、生徒たちは地べたに座り込んでいます。
「ダンス&ボーカルコース」ということでイケイケな生徒が多いのかと思ったら、ヲタっぽい子達もいる謎の生徒バランス。後で聞いたら、ボカロとかそういう曲作りとかをやっている子たちもいるようでした。なるほどね〜。
1限目は後輩が発声の授業。イケイケなのかと思ったら、結構みんなモジモジ恥ずかしそうに声を上げます。でも自分が高校生の時もこんな感じだったのかもしれません。やる気があるのか無いのかも良く分からずダルそうに見えるけど、それでも内面は熱いものを持っているのかもしれません。そもそもこんなラーメン二郎ばかり食っている男が先生として話をしているのに笑いが込み上げます。
1コマ50分。10分休み。そういえば高校は50分授業だったなぁ。おじさんたちは駐車場でタバコ休憩。
「いやぁ、参ったなぁ。みんな眠そうだし、、なかなか話を聞いてもらうってのも難しいもんだね。」
「高校生くらいですとあんな感じじゃ無いんですかね?」(冷やかしで見学に来たマネージャー新井くん)
「もっとこう、アニマル浜口親子的な熱い感じで行きたいんだけど、そういう感じでも無いもんね。」(私)
「じゃあ、りょうさん、『お前ら、、悔しく無いのかー!!』って叫んでください。そうしたら自分、『悔しーです!!』って叫びますから。」(新井くん)
「良いね!(昭和の根性ドラマ「スクールウォーズ」の)滝沢先生的なヤツね!じゃあチャンスがあったら頼むね!」(私)
なんて2限目から私の授業に入ったものの、まったりトーク。やはり「令和と昭和」には相容れない溝があるようです。「みんなは将来何がやりたいんですか?」「私が高校生の時は何も考えていませんでした。」「そもそも夢なんか叶いませんよ。考えてください。今更プロ野球選手目指そうったってなれないでしょ?大谷くんには成れないんです!私なんかこれまでの人生、成りたいモノにも成れませんでしたし、その為の努力もしてきませんでした。あるのは後悔だけ。。ただ、運とご縁だけで、今の仕事で生活できています。」などと絶望トークを展開。
でもこういう話の方が逆に聞いてくれるみたいです。普通に大学でて、サラリーマンになって、そこからどういう流れで歌手になってしまったのか。結局は「運とご縁」「転がり込んだ目の前のチャンスだけは死ぬ気で頑張りましょう。」そんなたわいも無い話をしました。
結局「ああ、俺の人生幸せだった。俺の人生はこの為にあったんだな。」なんて分かるのは死ぬ直前ですし、まあ色々あるけど自分が望まない道でも本気でやっていれば応援してくれる人も出てくるし、そこにやりがいも生まれてくるかもしれない。そんな話が果たして彼らの琴線に触れたかどうかは分からない(笑)。
3限目は「音を聞いて何をイメージする?」「この音は楽しい感じかな?悲しい感じかな?」「題名を付けるとしたらどうする?」「じゃあ韻踏んでみましょう」なんて話をして時間が余ったので、マネージャー新井くんによる「音楽業界の闇〜マネージャーとして生きる〜」の特別講演。生徒たちが興味津々になる。
まあ、そんなこんなで愉快な1日に成りました!頑張れよ俺の生徒たち!!なんちゃって。精一杯生きろ!!そろそろ本気を出す時だZE!!
「りょーさん、俺、あの時、授業受けてたんです!」なんてダンサーとして将来ツアーを一緒に回ったりする可能性もゼロでは無いですもんね。実際、今年ツアーを一緒に回ってたダンサーの教え子が生徒の中にいたんです。世の中は狭さにびっくり!若者の可能性は無限大だ。楽しみです。
そんな感じでまた来週!!!