涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2024.02.06

 新大阪に向かう新幹線の中でコレを書いている。隣の40歳代後半のサラリーマンの方もパソコンに向かい何やら難しそうな資料をパチパチ書いている。いかにも仕事が出来そうな感じ。カッコいいなぁ。でも俺は知ってるよ。左手のスマホではイヤらしいサイトを見ていたのをね。

さて、この下世話なコラム。今週も張り切って参りましょう!!



「言った!」「言ってない!」「やった!」「やってない!」最近の報道を見るにつけ、密室での2人きりの行動を第三者に証明するのは極めて難しいと感じる。

いなたい地方のスナックのカウンターで1人飲む私。そのカウンター3つ離れた席に美熟女。ママを交えてのご機嫌なトーク。やがてホロ酔いの美熟女は私の隣の席へ。さらにウイスキーのロックを2,3,4杯。美熟女はすっかり酔っ払い私の肩に身を預ける。身の危険を感じた私は、

「じゃあ、私はこれで。。」(私)

おいとましようとすると、

「待って!!行かないで!私もいくー!!」(美熟女)

などと宿泊先のホテルまで着いてこられ、そのまま寝ようとしたら、突如、美熟女が豹変。更年期の突然の発情。右に左に「夜のカーリング」で急所を攻めたて、酔った私は無抵抗のまま身を委ねる。

後日、2日酔いガンガンで目覚めるも、そこに彼女はもう居ない。そんなことがあった事すらも忘れ、バリバリ仕事をしていたある日の夜、見慣れない番号から電話。出てみるとあの日のスナックのママだ。

「アンタ!あの日、うちの恵を酷い目に遭わせてくれたらしいわね!」(ママ)

「え、何のことですか?、、、逆に私が強引に襲われたんですけど、、、」(私)

「アンタ、そこそこ有名な歌手らしいわね。まずは警察に被害届を出すわ。それで今後、賠償問題とかどうするかは、あなたがよくお考えになって!」(ママ)

「おう代われ!おい!どないしてくれるんや!まずは慰謝料や!話はそれからや!!」

と、いきなり電話からはママの内縁の夫という明らかにカタギではないおじさんも登場。

、、、、、、、、、、完全にヤラれた。。

ヤツらはグルだったのか、、、、、でもあの日の2人の状況、真実を証明できる人間は誰もいない。どうしたら良いんだ。。。

などと言うハニートラップは世界中どこでも存在するだろうし、もちろん私は簡単に騙される自信は満々である。。恐ろしい。。。。

ツアーの打ち上げなどでも、それこそ3次会4次会、明け方ともなってくると、何の仕事をしているのかもよく分からない人が紛れていることがよくある。もしかしたら身内の知り合いの方かもしれないし、邪険にすることもできないのだが、やはり「知らない人にはついていっちゃダメ!」と言う子供の頃、母、輝子に言われた言葉は50歳を過ぎた今も守らなければならない。こんな時代だからこそそう思う。



女性ばかりの問題ではない。もはや年長組となった私の周りは年下ばかり。そう、怖いのは「パワハラ問題」である。ツアー中、地方の寂れた地域では飲み屋が0時には閉まり、

「もう飲める店もないからホテルで『部屋飲み』でもしようか?」

なんて話にもよくなる。コレも気を付けなければならない。仕事の事、将来の事、熱く語っているうちはまだ良い。コレに酔いが回り、

「一体、ホテルの風呂に何人入れるでしょうかゲーム」

「下から3段2段1段の『裸組体操』」、

「ダンサー対音響 裸騎馬戦」などなど、酔いが進むとそんな事までやっていました。

皆んなゲラゲラ笑ってたっけ。ホント楽しかったなぁ〜。

いや、待てよ、、、、、、あのゲラゲラ笑ってたって、、もしかして俺だけ、、いや、音響のアイツも、ダンサーのアイツらもゲラゲラ笑っていたはず。

いや、もしかしたら「明日もリハ早いのに勘弁してくれよ。いつまでやるんだよ、このおっさん、、」

と、思われていたかもしれないし、

「ホントは帰りたかったけど、あの場の空気を乱しちゃいけないと思って我慢していました。。」

「僕も帰りたかったんですけど、りょーさんの目が怖くて断れませんでした。。」

なんて後から言われたら私は完全にアウト。。証拠写真も死ぬ程ある。もう終わりだ。。まあ、もうこんな息苦しい時代なら、ここで終わるのも良いかもね。。。もう老害であることは自覚してるから大人しくしてよう。。

と言うわけで、春からのツアーは「部屋飲み」が禁止になりました。

はぁ~あ、つまんねーツアーになりそうだぜ。まあ、仕事だからね。皆さんも頑張っていきましょう!

素晴らしい1週間を!!!ではまた!