涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2022.01.25

 また東京もマンボー期間に入ってしまいました。いつも寝酒を飲みに行くバーも暫くは
お休み。気が狂いそうです!周りのミュージシャンの方々の「ライブ中止」のニュースも
チラホラ耳にするようになり、俺らはどうなるんだろうかとモヤモヤした感じです。

GLAYパイセンのアリーナツアー「静岡エコパアリーナ中止」ってニュースも人ごとではあ
りません。我々が予定しているアリーナツアーと同じような規模でやられているから注目し
ていたんですが、TAKUROU先輩自身のコロナ感染による中止だとか。

ライブをやって良いっていう状況で、本人自身が罹ってしまっての中止っていうのは、私が
その立場だったら結構落ちてしまいます。ツアー前って、骨折とかしないようにバイク乗る
のを避けたり、絡まれそうな繁華街は避けて飲むようにしたり、生ガキとか疲れている時は
食べるのを止めたり、こう見えても色々気を使ってるんですが、見えないとこから飛んでく
るコロナウイルスはここまで拡がっちゃうといつ罹ってもおかしく無いですし、どうしよう
もありません。TAKUROUさんの早期御回復とまた今後再開したツアーの成功をお祈り申し
上げます!!



そんなわけで、皆さんはパートナーとはどんな感じで知り合いました?うちの両親はお見合
い結婚、私の場合、ヨメはサラリーマン時代の同期。大体よくあるのは、知り合いの紹介と
か合コンとかバイト先の先輩とか、、そんなところでしょうか?

なんでこんな話になったのかっていうと、先日近所のバーに飲みに行くと知らないカップルが
カウンターで飲んでいたんです。いつも近所のおじさんしか居ないバーで、地元感たっぷりで
なかなか入りづらい店ですから、珍しいなぁなんて思いつつ、素知らぬ顔をして飲んでるフリ
をしながら全集中で二人の会話を盗み聞きしていたんです。

「だって別れたって言ったじゃん。」(女)

「イヤそれは、、、」(男)

、、、

コレは、、、別れ話のもつれか、、スゴく面白そう。。すかさずバーのマスターに、

「響21年を、、ロックで、、そこのお2人に。。」(私)



「、、、え、、ありがとうございます。」(驚く二人)



「なんだかとても面白そうなお話をされてて、良かったらおじさんにも聞かせてもらえま
せんか?」(私)

さり気ない会話から事情聴取をしていく。どうやら彼女の方は近所に住んでいて、彼は埼
玉の奥地。もう数年付き合っていて、お互い働いているので週末だけ彼がこっちに来て愛
を育んでいるといった状況。そして3日前に別れ話のもつれから別れ、、たはずが、昨日の
真夜中、彼女の家のピンポンが鳴り、覗いてみると彼がそこに立っていたという。

「そこで君は普段より強めに彼女を抱いた、、というわけだね?」(私)

「、、、、はい。。」(男)

「それで仲直りと。。そういうことかね?そもそも2人はどこで出会ったの?」

なんて聞いたら驚いたのですが、2人はもともとケツメイシのファンで、ファン同士の集ま
りみたいなので知り合ったのだそうです。20年くらい前、まだ我々がコレからって時に大学
の学園祭を回っていたことがあったんですが、彼はその時の学生時代に我々のライブを見た
らしくて、

「酒飲んでライブしてるし、客席にビールも投げるし、この人たち無茶苦茶だなぁ。」

なんてファンになってくれたようで、昔の我々を知ってくれていて嬉しくなってしまったので
すが、そんなことよりも何よりも「ファン同士の集まり」っていうのがおじさんは気になっち
ゃってね。

「それって、ファンの人たちがネットとかで声掛けて集まって、一緒に飲んだり、ヤリまくっ
ちゃったりするの?そんな『ヤリサー』みたいなのが存在するのか!!!不謹慎な!!」(私)

「いや、、ヤリまくりなんていうのは無いんですけど、まあ一緒にライブ行ったり、そこから
付き合ったりする人は実際いますね。」(男)

いやー恐ろしい。

そんな事ってあるのか。まず面識も無い人の集まりに飲みにいくって事自体がおじさん世代か
らしたら怖い。ヤバい奴がいるかもしれませんしね。昔は「出会い系」みたいな感じはちょっ
と怖い感じがしましたけど、今じゃ「ネットで出会う」なんてのは当たり前の事なのかもしれ
ません。俺は古い人間だよ。。

そんな感じで色々話していたんですが、議題は「彼がこっちに引っ越してくるか」問題へ。彼
は地元でも幼い頃からの仲間にも恵まれ、職場も近く、何せ居心地が良く地元を出たことがな
いという。引っ越してくるとなると職場も2時間以上かかるとか。39歳の彼女と38歳の彼。彼
女は保母さんもしていても大変な子供好き。子供が欲しく「残された時間はあまり無い」と本
人は言う。ここは一発、彼の決断を聞きたいところ。

「引っ越してきてうちで働きなよ!」

隣で飲んでいた会社を経営する社長が言う。偶然彼とは出身大学が同じで、話しててすっかり可
愛くなっちゃったのか就職面談も同時に始まります。社長はすっかり乗り気。

色々話していると更に複雑な状況が浮き彫りになります。彼はバツ1で前妻との間にお嬢さんが
いる。関係は良好で2週間に一度はお嬢さんに会って、それが彼の生きる源になっているようだ。
引っ越してくるとなると、そう簡単にお嬢さんに会うことも出来なくなってしまうようだ。

うーん。実に難しい問題だ。

私なら確実に子供を取るが、彼女の人生はどうなる。。そんな感じで結論は出ないままその日を
終える。

後日、バーのマスターに会った時、「そう言えばこの前の2人どうなりました?」なんて聞いたら、
社長には丁寧に(就職)お断りの電話があったようです。やはり地元を離れる決断はできなかった
か。。その先の二人の進展はまだ知らない。

もし、万が一このコラムを読んでいたら、2人でまた飲みにきてね!おじさんたちが相談に乗るよ
(笑)それにしても出会いって様々ですね。

(結論)

出会いは様々。ヤリサーには気を付けろ!