2021.06.22
週末は小学校の同級生かつ飲み友の「ギョロ目」が先生をしている
武庫川女子大の「生活デザイン論」の臨時講師をしました。
前回は実際に教壇に立って講義をしましたが、
今回はコロナの影響もあってリモート授業、しかも収録です!!
講義は90分なのですが、収録ということもありただのおじさん達の雑談。
2時間以上喋り続け、まるでAMラジオの様相。
途中で宅急便の「ピンポ〜ン!」が絶妙なタイミングで入ってきて中断する辺りほぼコントでした。
後で授業の映像を見たのですが、それをまた編集しないところがギョロ目先生の良いところ。
前回は70人位だったのですが、今回は170人も選択していて人気が出てきているみたいです。
まあ私の普段からの飲み友達なので、学生からしたらそれは面白い先生だろうなって思います。
気になる講義の内容は「J-popにおけるラップの在り方論」&「人生は『運とご縁』だぞ論」です。
私が以前、15,6年前、山下達郎さんの曲「Kissから始まるミステリー」(たぶんYouTubeにあります)で
ラップの作詞を依頼されたことがあるのですが、
この時もサビだけ入ったトラックが送られてきて「自由に書いてください」と言われました。
その時と同じ様にコレを生徒達の課題曲にしました。
当時の私もサビの内容から自分なりに情景とか心情を考え、
「韻を踏みながらストーリーを作る」というラップの大原則の下、作詞をしました。
今やアイドルの曲にラップが挿入されるのはよくある事ですし、
デザインを専攻する学生達なので、クライアントからの依頼を汲んで、
決められたルール(今回は指定された音とサビ)の中で歌詞を考える事は
生徒達の「頭の体操」に良いのではないかと思ったからです。
横でギョロ目先生(一級建築士の資格も持つ)が言ってたのですが、
かの有名な建築家、安藤忠雄先生は「予算も土地も上限なしで何か作ってくれ!」って言われるより
「予算がコレだけしかなくて土地もコレだけで何とかお願いします!」って言われた方がアイデアがバンバン出るそうです。
なるほどと思いましたよ。
タイアップとかCMの曲とか「自由にやってください」なんて言われると逆に難しかったりしますもんね。
講義の配信も終わり、今、送られてきた生徒達のレポートを読んでいるのですが、
一生懸命ラップを書いてきてくれてる生徒達が結構いておじさんむせび泣き。
うちの娘と同じくらいの年齢で、うちの娘なんて全然言うことを聞かないのにこの子達の健気さときたら。。
全員評価「S」!!単位あげちゃう!!
あ、でも俺にその権限はなかったわ。。
そんな感じで「ラップ論」も面白かったみたいですが、全体的に生徒達に響いたのは
「人生は『運とご縁』だぞ論」の方みたいでした。
生徒達は皆んな就職活動とかが気になる世代のようでしたが、
それは私の得意分野。
所属事務所が新卒募集の説明会をデカいホテルでやった時に登壇したこともありますし、
なんてたって自分が大学生の当時、
4年で内定もらって→留年→採用取り消し→翌年、もう一度就職活動→採用→就職と2年に渡って就職活動していますからね。
その会社で出会った女性と結婚して、子供も生まれたのに結局会社辞めて、
サラリーマンからトチ狂ってCD出して歌手になって現在に至る。
まあ、私の人生は色々あったけど、結局最後に言えることは、
「人生は『運とご縁』」 コレに尽きます。
色々なこと話したけど、コレが学生達には一番響いたみたいです。
俺の生徒たち(←90分雑談しただけ)!!
これからの人生、何度も失敗をして辱めを受けるんだ。
自分が思っているほど他人は自分のことなんて気にしてはいないぞ。
失敗を恐れず思い切りいけ。
面白エピソードをどれだけ持っているか。
それが人生の財産だ。
遊びでもバイトでも何でも良い。
とにかく懸命にやって失敗でも成功でも、面接官に何も言われなくても10分話し続けられる様な経験を積むんだ。
たいしてやらなかった私が言える立場ではないが、勉強は絶対にやっておいた方が良い。
選択の幅が広がるぞ!
あとおじさんたちの1年と君たち若者の1年は「濃さと重み」が違う。
何だってやれるし何にだってなれるぞ!
君たちの未来に幸あれ!頑張れ!俺の生徒たち(笑)!!
なんて話をしたギョロ目との講義。
生徒達のレポートに目を通さなければいけないのでこの辺で!
ではまた来週!!
(追記)
生徒の感想であったんですが、コロナのリモート授業って結構、親御さんも見ているらしいです。
「母と一緒にラップを考えました」なんて生徒もいてビックリしましたよ。
変なこと言わないで良かった。
だからもしコレを見てる先生、下ネタはダメだよ。