涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2021.02.09

 我々が楽しみにしていた2年に一度の「おじさんたちの修学旅行」

すなわち「ケツメイシ全国ツアー」が延期となりました。楽しみにしていてくださった方々、申し訳ありません!

あらかじめ有給を取って備えてくれた方々、宿の予約をしてしまった方々、

「もう飛行機取っちゃったよ!!」という方々、不倫旅行のついでにライブでも楽しもうと思っていた方々、本当にすみませんでした。。

 単発のライブならやったかもしれません。しかし今回は毎回数千人の方々が来てくださるアリーナツアー。ツアーは毎週あります。

メンバーやステージ周りのスタッフさんの誰かに陽性が出れば、その都度開催を協議、一旦停止を余儀なくされます。

お客さんにクラスターが出れば大変です。いろんな方々を巻き込んでしまいます。

 ギリギリまで判断を粘りましたが、満員の会場でお客さんたちと大声を出して、大爆笑するには、まだ時間が足りませんでした。。

正直、ここまでコロナが長引くとは思っていませんでした。

なんか優柔不断な政治家みたいに、判断、ご報告が遅くなってすみません。。。

 我が田中家も、ヨメがすでに沖縄のライブに静養と旅行を兼ねて飛行機と宿を予約していたらしく、

「コレどうすんのよアンタ?(延期で)夏じゃ無くなったら子供達学校で行けないじゃない?!」(ヨメ)

「、、、知らねーよ!!オレのせいじゃねぇYO!!お前らで勝手にイケ!」(私)

「アンタはいかないの?」(ヨメ)

「いかねーよ!!ソーキソバは食いたいけど、、サーターアンダギーも島らっきょも興味ねーよ!!」(私)

なんて些細な言い合いが絶えません。

 元々2年に一度のツアーと隔年で夏フェス(昨年はコロナで全部中止)に出るくらいののんびりおじさんグループ。

今回の延期で、また次のライブまで期間が空いてしまいます。

自分の年齢と引退までの残された時間を冷静に判断すると不安でしかありません。

さらにここ数年、毎年才能ある若者たちが次々にデビューしてきますから、この音楽業界で生き残りを掛けるのは大変です。

でも、、これで良かったのかもしれません。我々は本格的な美声ボーカルグループではありませんし、

しっとり歌い上げてお客さんが静かに聞いているような場面があまり想像できません。

歌唱力度外視、ヴァイブス重視でドンチャン騒ぎするのが我々のライブですから、

お客さんが50%で開催しても、正直盛り上がらなそうだし、厳しかったかもしれません。

事務所からは「ツアー中の打ち上げ禁止、ピンパブ、風俗、個人の食べ歩き、締めのラーメン厳禁」を言い渡されていましたから、

そんな状態でツアーを回っても、私は精神的に病んでいたかもしれません。

毎日の夜中のランニングもツアー延期が決まってから止めてしまい、夜の一人酒もますます増えつつあります。

口では「あーツアーかめんどくせーなぁ。」なんて言ってたけど、いざ目先の目標が無くなると生活にハリが無くなりますね。

コレを書きながら、付けっ放しのテレビのニュースからの速報、「東京新規陽性者〇〇人」、すげー減ってきてる(良い事です)。。

くそー、これならやれたかもな。。

でも時すでに遅し。もう「延期」発表しちゃっています。

「この前の延期の発表なんですが、実は、、やっぱりやります!!」

なんて言えたら、どんなに素晴らしい世界でしょう。でもそれをするには規模がでかくなりすぎました。

つべこべ言っても仕方がないので、コロナが1日も早く終息して、早く皆でわっしょい出来る日をひたすら待ちます。

もうそれしかありません。。

以上、今週の中年のボヤキでした。それではさようなら!