涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2021.02.02

 私がもう1年もフィリピンパブに行ってないのに、政治家は銀座の高級クラブをハシゴだと!?

ふざけんな!!なんて思ったんだけど、
その人が政治家にしては珍しく薬剤師の資格があるってワイドショーでやってて、
よくよくみたら大学のパイセンでした。

小さい大学なので学部も学科も一緒(←勝手に親近感)。。

も〜うパイセ〜ン、しっかりしてくださいよ!!スケベじじい!!

個人的には嫌いではないですが、世間が許しませんよ!!

ちゃんとして下さいね!!


その大学を卒業してはや24年。

学校自体には何の思い入れもありませんが、そこで出会った人々には感謝してます。

ケツメイシ も生まれていないでしょうし、未だにたまに飲む最高の仲間もいます。

学生時代、懐かしいなぁ。。そう言えば、当時の彼女は何をしているのかしら。。

こんな私でも大学時代には3年間位付き合った彼女がいたんです。

ある時、ちょっとした出来心で学内の別の女性に「私の恵方巻き」を出し入れしちゃった事がありましてね。

その後、ヨリは戻ったんですけど、それ以来なんだかギクシャクしちゃってね。

ベタ惚れされてたから(←と勝手に思っている)私も調子に乗ってたんでしょうね。

彼女は本気だった分、私のことが許せなかったんだと思います。

常に私の事を最優先で考えてくれるホントに優しい子でした。

毎年、留年スレスレの私に、


「りょーちゃん、頑張って!一緒に進級しよう!コレだけ覚えれば単位取れるよ!」


なんて過去問とかバッチリ集めて解いてくれてたのに、


「何だコレ、字が汚すぎて読めないよ。。」


なんて酷い事言っちゃってました。。

そうです。

美貌も性格も最高な彼女でしたが、唯一の欠点は字が異常に汚い事でした。

俺の方が字はもっと汚いのにね。

俺がどうしようもない時はケツ叩いて励まして、ホントに優しくてママみたいな女性でした。

彼女のバイトの給料が出ると、


「りょーちゃん、たまには美味しいもの食べに行こうよ。」


なんて、そのお金で焼肉食わせてもらったりしてね。

ホント情けないわ。

今、会ったらこれまでおごって貰った分を100倍にして返したい。

おじさんになった今だから分かるけど、そういう娘は大切にしないとダメですよ。

男は調子に乗っちゃうからね。有り難みが当たり前になって麻痺してくるんです。

ホントに馬鹿。

そして能天気な私は留年。彼女は社会人になりました。

当時は携帯も普及していなかったから、連絡先もわからずそれ以来疎遠に。

もう会うことは一生ないと思っていました。

それから2年後、製薬会社の営業をやっていた私は品川区の東〇病院の廊下で突っ立っていました。

医局のドアが「ガチャ!」って開いた瞬間に
医者にブワーって群がって話し掛ける(今は無いらしい)仕事をしていたからです。


「今日は誰も出てこねぇなぁ。駐車場でお昼寝だ。。」


なんて外に出ようとしたら、5m位離れたところに立っていた女性MRに話しかけられました。


「りょ、りょーちゃん、、、?」


「え!?えーーー!!」


なんとビックリ!大学時代の例の彼女でした。

相変わらず真面目で一生懸命働いているようでしたが、
当時のあの仕事は多少の「ノリと勢い」が必要な感じでしたから、メンタルがお疲れの様子でした。

当時、こっそりインディーズでCDを出していた私は、話のネタにとカバンにいつも2.3枚CDを入れていたんです。


「〇〇ちゃん、俺、今CD出しててさ。」


なんて渡そうとすると、


「、、、、りょーちゃん、、、、あなたまだそんなことしてるの!?」


なんてとても悲しい表情を浮かべていました。


「私、〇〇先生のアポがあるから、じゃあね。」


なんて行ってしまいました。

大学時代、DJのミックステープを作っては彼女に渡し、
新しい曲が出来たら聞いてもらったりして、彼女も嬉しそうにしていました。

でも、あれから数年経ち、もう彼女は大人になり、私はまだ子供のまま。

去っていく彼女の後ろ姿を見て、なんだか、何とも言えない気持ちになりました。

私はそのまま病院の駐車場でシートを倒し昼寝。。。

しようと思いましたが、何だがさっきの彼女の言葉が引っ掛かって寝れません。

仕方ないので張り込みをする刑事のように待機。

いつも帯状疱疹の薬を大量に使ってくれる先生いたので張り込み開始。帰りを待ちます。


「キターー!」


その先生が出てくるのを見計らい、絶妙な距離感で偶然を装い、


「あ、先生どうも!お疲れ様です!!これからお帰りですか?
私も、そろそろ帰ろうと思っておりましたので、宜しかったら駅までお送りさせて下さい。」


「ああ、そう?いつも悪いねぇ〜。」(先生)


先生を乗せ、駅までは5.6分。カーステからは、


「こっちおいで〜おいで〜♪」


当時の我々の曲が爆音で流れました。


「何これ?ご機嫌じゃん?」(先生)


「、、これ、実は自分たちの曲なんです。。」


「ふーん、田中君はこんな才能があるんだぁ。面白いねぇ〜。」(先生)


、、、、、、、、、、、、、、


「お疲れ様でしたーー!!!」


改札へ向かう先生を見送り、ニヤリ。

俺、イケるかも。。。


アレから23年。根っからのおめでたい性格は未だ変わっておりません。。

それにしても彼女、彼女は元気かしら。

もう子供とかいて立派なお母さんになってるのかな?

幸せになっているといいな。俺らの曲とか聞いてくれたな。聞いてくれてたら嬉しいな。

もうお互いおじさんおばさんだから、今スレ違っても分からないだろうな。

まあ、幸せである事を祈ります!!


なんてね。はぁ、コロナ禍でおセンチになって、青春時代を懐古してしまいましたよ。。

皆もそういう思い出あるでしょ?

じゃあそんな感じでまた!!