涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2020.09.15

 朝、子供を送り出す。ワイドショーをチェック。

10時過ぎに近所の立ち食いそばに朝飯を食いに行く。

そこでよく会ういつもうちに配達に来てくれる

佐川急便のおじさんに軽く挨拶。

毎日、ほぼ全く変わらない日常の始まりだ。

斜め前のコンビニでアイコスを買う。

いつもと一緒だ。

だがその日、そのコンビニの駐車場でオロナミンCを飲みながら、

ボヤッとドラクエウォークをやってたら、

ヤンキーっぽい二人組の若者が乗った下品な車がバックしてきて、、

「ジャマだよ!!おじさん!!」

って言われました。

「あ、すみません!」ってサッとかわしたんですけど、、

、、、、、ああ、そうか、やっぱり俺はおじさんなのか。。

自分で自分のことを「おじさん」って言ってるけど、他人からあからさまに

「おじさん!」って言われたのは初めての経験。

みうらじゅんさんで言うところの「老いるショック!」。

チビッコは「おばあさん、おばさん、おねぇさん」を感覚で使い分ける。

子供が小さかった頃、無邪気に「おばさん!」なんて言った時に、

「おばさんじゃないでしょ、おねぇさんでしょ!」

なんて言わせて、無駄に親に気を使わせてきたけど、やっぱりその感覚は正しい。

若者の感覚も同じようなものだから、

やはり俺は「おじさん」なのだ。

家に戻って早速「中年、おじさん」をテーマにラップを書き始める。

「四、五十それが『中年の定義』たまに言われる『10年後平気?』

、、、、その『行動力』なら『相当良く』溢れ滲み出る『包容力』 

クラクラしている『若手女子』この中年の魅力『分かって良し!』、、、、」


おじさんをテーマにすると、とめどなく韻が出てくる。やはり俺はおじさんなのだ。

30分程で16小節書き上げる→見直す→く、くだらねぇ→コレはケツメイシ では

採用にならないな、、、→ボツ!!!(←今ここ)、、

この繰り返しが私の日常です。

(コロナで)ライブもないのに韻のことばかり考えて気が狂いそうです。

立ち飲み屋で一人でじっくり飲んだり、

ローションまみれでマットプレーしたり、俺には息抜きが必要だ。

でもこんなストレスの中で書いた歌詞を10年後読んだら、

10年後の俺にはどう響くのか、そんなことを想像するとちょっと楽しみ。

 私が普段、一緒に飲む近所の人達は自分より年上の方たちばかり。

モノホンのおじさん達です。

巷では「イケおじ」、「おじキュン」などと、おじさんを持ち上げる風潮があるんだそうですが、

それは絶対にありません。

マスコット的な目線で見ている間はあるのかもしれませんが、

男性(性の対象)として見るとなると間違いなく「キモおじ」です。

私も数年前に老眼デビューしましたが、近所の彼らは「老眼10年戦士」。

字がぼやけたり潰れたりして見えるようで、

最近じゃ「人事」と言う字が「人妻」に見えるんだそうです。

開業医をしている、

自称「昼は消化器内科、夜は産婦人科」でおなじみの春川さんは、

医療事務とか看護師さんを募集しているために

定期的に就職斡旋業者からメールがくるそうなんですが、

そこには、



「人妻 46歳 経験豊富 (処置、排便コントロール、吸引が得意)」



と、書いてあったそうです。

「なんだか興奮しちゃってさぁ〜」(春さん)

ですって。

こういう話を聞くと、

「なんだか老眼っていうか歳を取るのも悪くねぇ。」

そんな風に感じますよね。

私もこういう大人を目指して楽しく日々を過ごしていきたいと思います。

時間は平等。

若者も今は信じられないかもしれないけど、皆おじさん、おばさんになるんだ。

だからあんま調子に乗んなよ。

ではまた!!