涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2020.07.21

 昨日、うちの老犬が息を引き取りました。16歳10ヶ月。大往生です。2年前も死に掛けたんですが、その時は私もボロ泣きしてね。

「あと4日持つかどうかでしょうか。」なんて獣医さんに言われた時は、動物病院から向かいのコインパークに行く間に真昼間の商店街で大声上げて泣いちゃいましたよ。

元々、子供が「餌も散歩もするする!!」なんて言ってたから飼ったのに、数年したら全然面倒見無くなって、最終的に私がエサとかおしっこシートの交換してて、

「なんだよめんどくせーな。」なんて思ってたのに、あんな感情になるなんて自分でも意外でした。

今回は実際に亡くなっても、何故か涙は出ず、「ホントにお疲れさん。」って気持ちで一杯です。

最期は腎不全からの尿毒症で亡くなってしまいました。歩けなくなって完全に寝たきりの3日間は苦しそうにゼェゼェしてて、

見てるのも辛いくらいだったから楽になれたのかななんて思ったり。

獣医さんには、「ここまでくると安楽死を選ばれる方もいらっしゃいます。」なんて言われたんですけど、「絶対に最期まで家で面倒見ます!」って言って、

それでももう人間で言ったら相当なおばあさんだからしょっちゅう病院でCTやレントゲン取ったり、ずっと薬も飲んでいたから体の限界以上に長生きさせてしまったかもしれません。


20歳の長女がボロ泣きしてましてね。娘二人が同じ部屋で寝てた時はずっと一緒に寝てたし、人生のほとんどを一緒に暮らしてきましたから無理もないです。

白内障で目もほとんど見えなくて、足取りもおぼつかないのに、隣の部屋のおしっこシートに向かってヨタヨタ歩いてく姿は

本当にカッコ良かったな。凄いガッツだよ。

なんて言うか「生命力」って言うか、最後まで「生きる」ってことを教わった感じです。

悔いが残るとすれば亡くなる瞬間を見れなかった事。1階で歌詞書いてたら、2階から下の娘が、「パパー!!チビが動かない!!」って言われて、駆けつけたらもう心臓止まっててね。

でもまだ温かいから全然信じられない感じでした。最近は以前に比べたら歌詞を書くのにすごく時間が掛かるように

なったんですけど、昨日は2時間くらいで直ぐに2曲書けてしまいました。

コレはもしかしたらヤツが力をくれたのかもしれません。いつも夜中歌詞を書いてる時に膝の上で寝てましたから。

今日はレコーディングだったんですけど、ヤツを思いながらシャウトしてきましたよ。

今回は泣けなかったって言ったけど、やっぱりウソだな。これ書いてても泣けてくるし、スマホに残ってる動画なんか見たらもうダメです。

犬でコレなんだから親しい人間が亡くなったらと思うとゾッとします。何も出来なくなりそうです。


人が亡くなられた時に、SNSかなんかで(仲良かったのか知らないけど)思い出の写真とかを直ぐに挙げる人いますけど私には信じられません。

神経疑います。ああいうのを見ると違和感しか感じません。本当に仲が良かったなら、呆然としちゃってそんなことは出来ないと思うんだけど。


そんなわけで、明日、お葬式して火葬するのでまだ遺体があるんです。コレを書き終わったら遺体の前で一緒に飲みたいと思います。すいません。

今日は飲ませてください。まあ、とにかくよく頑張ってくれました!

晩年は苦しいことばかりだったけど、うちの家族に沢山の思い出をくれました。

本当におつかれさん!!rest in peace!!て言うか、俺が爆音で歌詞書いてる時いつも膝の上に来て眠ってたから

rest in beats!!だな。そんな感じでヤツを待たせてるんで、今日はここまでにします。

ではまた!!