涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2020.06.23

 近所の後輩たちが夢破れ引っ越して行きました。「一人で住むと家賃が高いから」と一軒家での団体生活。家の契約は2年。

この2年の間でそこそこ売れ、ツアーでは全国を回れるようになり、経済的にも安定し「余裕を持っての引っ越し」となる予定でした。

 近所のおじさん友達にも可愛がられ、メシ屋で会えば奢ってもらい、バーで会えばコレまた奢ってもらい、

時には「食えてるか?」とコメが3俵も届いた日もあったようです。やはりコレは、おじさん達が「甘やかしすぎた」のでしょうか?

その「甘やかし」が「まあ、なんとかなるでしょ。」と、ヤツらのハングリー精神を奪ってしまったのかもしれません。

 なんだかんだでそれぞれの引っ越し先も決まり、独り立ちして行きました。夢破れ、、いや、、夢はまだ続くようです。

「辞めないで実現するまで続ける。」というのが「夢」の基本ですが、中年になってくると世間や親戚の

「え?ミュージシャン?いい年して何やってんのよ!」

という風当たりもどんどん強くなっていきます。若手の台頭、自分たちの衰え、何よりも「今、自分たちは本気でやっているのか?」

という事を冷静に分析して身の振り方を考えるべきでしょう。

 そのメンバーの一人の引っ越しの荷物運びを近所のおじさんが手伝ったようなのですが、引っ越し先を見てビックリ。

シャレたコンクリートの打ちっ放しのオートロックのマンションに引っ越したようです。

「今の俺の収入で、もし独身だったら住みたい感じですね。」

なんて、手伝ったおじさんは言っていました。コレはいけませんね!

コレがもし「築45年、四畳半、風呂なし、便所共同」なら俄然応援できますが、そんなセレブ気取りなヤツは応援できません(笑)!

今後はある程度距離を置いて陰ながら応援していくというスタンスで行く事にします!

次にヤツらのライブを見にいくのは、自分たちでのし上がってZeepとかのステージにたどり着いた時ですね!

よく芸人さんとかで、身分不相応な家に住むことによって「自分の尻に火をつける」という手法を取るという話を聞きますが、

本当にそうなのでしょうか?やはり身分相応な暮らしの中でコツコツと結果を積み上げる。

その中で運と実力が完全に合致し爆発した際、「四畳半」から一気に「一戸建て!」。

コレがヒップホップです。途中のエセセレブ生活はいりません。

 さっき私が道端で、すれ違ったこの辺の大地主の青木さん。

とんでもねー金持ちなのに、チェーンがガシャガシャ言ってるボロボロのママチャリ漕ぎながら

「こんにちは〜。蒸し暑いねぇ今日も〜。」

なんて言ってノロノロ走り去っていきましたよ。ホントの金持ちは見栄を張りません。絶対的な余裕があるからです。

青木さんはママチャリが基本。カッコ良いです。それ程セレブではない私もそれを真似して移動は基本ママチャリです。

交差点でイカついベンツに「プップー!」なんて鳴らされても「はぁ〜ヤダヤダ、このエセセレブが!」と心の中で呟きながら、

即座に笑顔で「ごめんなさい」してます。

 まあそんなわけで、外野の私がごちゃごちゃ言っても仕方ありません。ヤツらのそれぞれの家もまた2年契約なのかな。

コレでダメならもう辞めるしかないな。コレまで応援してくれた近所のおじさん達に夢を見せてくれ。ヤツらの未来に幸あれ!!

話は変わりますが、最近、コロナの自粛生活で頭がおかしくなったのか、私の周りで急にカップルが生まれたり、浮かれポンチが続出中です。

長くなりそうなので「浮かれポンチ」情報を収集、精査し、来週レポートしたいと思います。

それでは皆さん、ごきげんよう!!