涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2020.02.18

 ニュースもワイドショーもコロナウイルスで持ちきりですね。スタジオに行ったら皆んなマスクしててビックリ。うちの近所はどこにも売ってません。
我々の奴隷兼マスコットボーイのマネージャーのヨネと私だけがマスクしていませんでした。会社の会議で

「マスクを持ってないヤツいるか?」って社長に言われて、

「お!マスクくれるのかしら」と、甘えた目で元気よく手を挙げたら、

「自覚が足りん!!!」

ってすげー怒られたそうです(笑)。ねーもんはねーんだからしょうがないですよね。どこかで発見したらヨネにあげようっと。
音楽業界はライブとか大勢の集客があるイベントが多いので、結構ピリついているようですね。
まあバッチリ食べてガッツリ寝て免疫力上げていきましょう!

そんなわけで、最近は家でシコシコと歌詞を書いてスタジオでレコーディングする日々が始まりました。
最近はピンパブもカラオケスナックも全然行っていないので、久しぶりにシャウトして喉ちんこが2つに割れました。
普段の会話では「ボソボソして何言ってるか分からない」なんて言われる程の「囁きボイス」の私ですから、そりゃ喉ちんこもビックリでしょう。

 ケツメイシのレコーディングは基本メンバーそれぞれが曲を作って、曲が溜まったらメンバーやスタッフ皆んなで「聞き会」をして、
「じゃあこの曲は皆んなでやろう」みたいな感じで進んでいくんです。ですので今は家庭内制手工業の超孤独期です。
コンビニで買った100円のコクヨのノート、100円のボールペン、原価はコレだけです。
あとはご機嫌なビートさえあれば、韻先行でパズルのように五十音を繋ぐとノートに歌詞が浮かび上がる。。

 ホントにこんな感じでした。ところがだ、20年以上もやってると、

「あれれ、、このテーマはなんか書いたことがある気がする。。コレも、コレも、、」

という状況に陥ります。こんな感覚は初めて。ボツにした曲は何百もあるし、書けば書くほど書くことは無くなり、
おじさんになればなるほど心も穏やかになり、許せないことも怒ることもなくなってくる。そう考えると、私と同い年のエミネム氏がいまだに怒っているのは凄いです!
何百億も稼いで、一生遊んで暮らせるはずなのに、いまだに激オコプンプン。。ホントスゴイわ。エム先輩見習って私もプンプンでいきます!!!
あまり曲を作るのに苦労した思い出がないので、コレはいい機会かもしれません。仕事なんだから辛いのは当たり前。次はきっと良いアルバムができるぞ。ぷぷぷ。

 この前、歌詞に行き詰まって息抜きに立ち飲み屋に行ったんです。横にはアメフトをやってるという大男とやたらボディーラインを強調したロケットおっぱい女子のカップルがいたんです。
飲みながら話しているとどうやらカップルではないようでした。女子がトイレに行った際に、

「彼女じゃないってことは二人はどういう関係なの?」

って聞いたら、「関係とかはどうでも良くて、今日は絶対パコろうと思ってます!」

なんてギラギラした目をしていました。すごい好青年なのでおじさんも思わず援護射撃。
女子もまんざらでもなく、むしろ彼のことが好きで彼からの誘いを待っている風。キッカケが必要です。

「あれ、、もうこんな時間だ。電車無いじゃん。どうするの?君、泊めてあげなさいよ。この街は危ないよ。一人で歩いているとパンツ脱がされるから。」

などと、とにかく泊まる方向へ全力プッシュ。

20分後、話はまとまったのか二人で帰っていきました。帰り間際、その大男は俺を力強い目で「グイッ」と見て、人差し指と中指の間に親指を挟む「フィグ・サイン」を掲げて去っていきました。
若いって素晴らしい。。ヤツのスケベで力強い目はいまだに忘れられない。きっと今の私に足りないのは「怒り」そして「あの目の鋭さ」だな。。
今度会ったらどうなったのか聞いてみたい。

そんなわけで、ほぼ1週間家にいて何の事件もない1週間でした。手洗いうがいにタップリ休養で今週も乗り切りましょう!

ではまた来週!!!