涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2020.01.21

 先日、うちの長女が二十歳になりました。

「成人式出ないの?」(私)なんて聞いても、「行っても知ってる人いないから行かないよ。」(娘)

なんて軽いノリで参加を拒否。良く分からないけど、ニュースとかで見てる限りでは「成人式」って女の子にしたら一生に一度の重要な行事っぽいですし
(うちは男兄弟だから分からない)、「ホントに行かないで良いの、?」なんて思ってたんです。振袖の貸し衣裳のハガキが家に来るたびに、

「ホントにいいの?なんか振袖って早めに予約しないとダメみたいよ。」

なんて聞いていました。でもよくよく聞いてみると、

「皆んなが揃って同じような振袖着て、、つまんねー区長とかじいさんの話を聞いて、、

どっかの成人式じゃアホが酒飲んで暴れて喧嘩して、、、寒いイベントですよ。全く。。」(娘)

などと冷静に今の成人式をブッタ斬っていました。そういう私自身も成人式には出てませんし、
中高の友人に聞いても出席したという話を聞いた事がありませんし、やっぱり都心はそんなもんなんですかね。。

それでも「せっかくの二十歳のお祝いだから何か買ってやるよ。」と久々に家族で買い物に行きました。
なんか現代風にアレンジされたシャレオツな着物を仕立てて、社会人になってもずっと使えそうなブランド物のバッグを買ってやりました。
コレで記念撮影でもすれば「二十歳の良い思い出」になるんじゃないかと親としては思ったんですが、スゲー出費になりました。。
これから私は「風俗に行ったつもり預金」を始めて、オナニーする度に「ソープに行ったから3万円浮いた。」「SM嬢頼んだから2万円浮いた。」と
「行ったつもり預金」で、日常の飲み代をコツコツ貯めていくつもりです!!

まあ、それにしてもここまで人様に迷惑もかけず健康に育ってくれました。親としては何も望まないし、
私からしたら自分の力だけで生きていけるようになってくれるのが最大の親孝行です。
社会は厳しいけど大人の方が全然楽しい。酒も堂々飲めるし。娘よ、二人で飲みに行く日を楽しみにしてるゼ!!もう留年すんなよ!

そんな娘が「新しい彼氏を紹介したい」なんて言うもんだから、おじさんたまげてね。。

「え、、新しい彼氏って、、、いつの間に分かれてんだYO?」(私)

「あれ、ママから聞いてないの?」(娘)

「知らねーよ!!」(私)

と言う事で、行きつけの焼肉屋に予約を取ります。現地集合と言ったのに集合時間になっていつも通りに、

「ごめんなさい!尻が真っ二つに割れたので20分遅れます!」

とメールが。まあいつものことです。どんなヤローが来るのかと私、ヨメ、次女で一列になり、

向かいの席を空けて待っていると、、、やってきました。来るなり、

「遅れて申し訳ありません!!」

と娘ではなく、新しい彼氏が謝って来ます。オイオイオイ、、ちゃんとしてる〜〜〜〜〜。
もう3、4杯飲んでて肉もスゴい来てたから、

「まあ良いから食べない!」(私)なんて言ったら、、

「まず自己紹介をさせてください!お嬢さんとお付き合いさせて頂いております〇〇です。」(彼)

「なるほど〜、それで君はうちの娘とどう言う関係なのかね?よく娘がお邪魔してるみたいだけど、

Aはしたのかね?まさかBを飛び越してCはないだろうね?さらに通り越してAFなんてしてたらその焼肉の網で顔面に『焼印』押してやるよ!」(私)

などと言いたいのは山々なのだが平静を装い、当たり障りのない会話に終始。
どこで出会ってどういう人間なのかを探る。

聞くと、彼は誰もが知ってる優秀な国立大学の修士の大学院生。今は就職に向けてインターンなどで頑張ってるらしい。
ちゃんとしてる。出会いは塾講師のバイト。緊張しているのかあまり箸も進んでいない。

比較するのは良くないが昔の彼氏と食事した時を思い出した。偶然にも同じ店、そして同じテーブルだ。
ビールも酒もよく飲み、それこそ肉なんて「どんだけ食うんだ?!」というくらい何皿もお代わりをしていた。
まあ大人からしたら礼儀とか言葉遣いとかは全然なってないんだけど不思議と好感が持てるヤツだった。
今回の彼氏はどうだ?彼も超良いヤツだ。社会に出るのが近いということもあり、礼儀も挨拶もちゃんとしている。
もしこれが結婚を前提としたご挨拶ならば満点だろう。ただまだそんな関係ではない。にしては真面目すぎる!!

私がもし優秀な大学とかを出て良い企業とかに勤めていまだにまともに働いていたら、ニッコリと見守ることでしょう。
でも今の私は安定もクソも無い音楽業界、堅気では無いのだ。いかに面白く、いかに破天荒であるべきか(もちろん根底には真面目さが必要)が評価ポイントなのだ!

その点では今回の彼はグッとは来ないのですが、結局「優しくて真面目な男」が一番というのも間違いありません。
まあまだ1回しか会ってないから、また就職でも決まったら「お祝いだね」なんて言って理由をつけて飯にでも誘ってみようと思います。

今回驚いたのは、会計の時に彼も財布をだしてきて、

「せめて自分の分だけでも払わせてください。」

なんて言ってきたこと。おじさん、ビックリしちゃいました!
タカるだけタカってくる自分の後輩たちにも見習ってもらいたい!
やつぱり親の教育が見えますね。ちゃんとしたご両親に愛を持って育てられてきたんだろうなと感じさせます。その点は素晴らしいです。

それにしても怖いのは女(娘)。
「ああ、彼はお前が好きそうな人だね。」なんて好みのタイプっていうのがあるのが普通の感覚だと思っていたんですが、全く正反対の彼氏を連れてくるとはね。。。

まあ、いろんな人と付き合って学んで、最終的に結婚で後悔しないような人生を歩んで欲しいですね。

それがパパの願いですわ。。

そんなわけで年頃の娘を持つ父の日常を現場からレポートしました!
それにしても女の子の育て方はいまだに分からん!!まあ愛を持って育てれば良いのかしらね。。。

それではまた来週!!