涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2019.12.24

 先週、うちの犬が亡くなりました。なんだか左後ろ足を地面に着けることが出来なくなって「どうした?ピョンピョンし過ぎで(骨に)ヒビでも入ったのか?」
なんて思っていたちょうどその時、トリマーのおじさんに「足の腫れが酷いです。骨肉腫かもしれませんね。」って言われ、これは大事だと近所の動物病院に連れて行きました。
でも、骨も肉も血液検査も何の異常もなくて「全く原因が分からない。。」と言われ、そのまま連れて帰りました。

原因が分からないのも気持ちが悪いので、東大附属動物医療センターに予約を入れ「病変部位の検体を調べて治療の方針を考えましょう。」ということになったんです。
それでもステロイドを飲んでいたら多少元気になり、安心したのもつかの間、また足を痛そうにして食べ物を吐くようになったので緊急入院。

日に日に弱っていった3日目、

「今晩が峠かもしれません。。ご家族の皆さん、ピンちゃんに会いにきてください。」

と獣医さんに言われ迎えにいきました。進行が早過ぎるだろう。どういうことなんだ。。

それでもまだ目はしっかりして「俺は生きてみせる」という気合いを感じました。
うちのもう一匹の老犬の方は、以前、獣医さんに「もう厳しいです。あと3,4日でしょう。。」と言われ、
私も突然の宣告に現実を受け入れられず、人目も憚らず真昼間の道端で号泣しましたが(昔の記事を読んでみて下さい)、不死鳥の如く蘇り、それ以来1年半生きています。
今もまあ(人間で言ったら90歳超えなので)元気とは言えませんが。「俺の涙を返せ!!」と私に言われては、一日中だらしなく呑気に寝そべっています。
こっちのピンちゃんは11歳とまだ若く、獣医さんに言われたものの、「そんなハズはないだろう。(死ぬ)順番が違うわ!」と根拠のない自信を持っていました。

夜、1階でテレビを見ていたら「いやぁーー!!」というヨメの叫び声が聞こえたので、2階に急いで上がってみるとピンちゃんが痙攣して舌をダラっと出していました。
私とヨメと次女の掌を、ピンちゃんの小さな体に当てて奇跡を信じていましたが、10分位したら心臓は止まってしまいました。まだ体も暖かくて現実が全然信じられなくて。。

特にヨメが可愛がっていた犬なので、ヨメの狼狽ぶりは酷かったです。丸2日泣き崩れて飯も食わなくて、自殺しちゃうんじゃないかと私もヨメを見張っていました。
その動物医療センターの予約が、亡くなった次の日の朝だったんです。
「もし1日早かったら手術で助かったんじゃないか。。」とか、言ったらキリがないんですが、、、
「でも足は切断になっただろうから、それで果たしてピンちゃんは幸せだったのだろうか。」とか、色々思うことは沢山あります。

後日、ちゃんと動物の葬儀場でお葬式を上げて、火葬して、家族全員で骨上げまでしました。人間と一緒です。
ヨメはすごい可愛がってたから後悔はないんでしょうけど、私はもう一匹の方を可愛がっていたから、「もっと愛情を注いでやれば良かった」と心にしこりが残っています。
いまだにピンちゃんの動画とか写真を見返すと泣けてくると同時に「すまん。。」という気持ちになるんです。

もう犬は飼いたくないです。。当初は「生き物の死を子供に理解させる」という目的で犬を飼うのは良いことなんじゃないかと思っていましたが、
実際亡くなる瞬間を見ると、こんなに悲しいことはありません。


昨日、晩飯を食っていたら、ヨメがソファーを指差して「ピンちゃんがそこにいるよ。」なんて怖いことを言い出したんです。
そうしたらテレビの横にあった、昔冗談で買った「ばけたん霊石(←調べてみて下さい)」が青く光ったんです。もうビックリして。。
俺は霊感もないし、全くそういうのを信じない人間なんですが、「もしかしたらあるのかも」とゾゾっとしました。
まだ死にたくなくてヨメに会いにきたのかも知れないし、悲しみに暮れるヨメに「元気出せよ!」って励ましに来たのかもしれない。たぶん、励ましに来たんだろうな。

とにかく、ピンちゃんはこの11年、我が家に笑いと癒しを沢山くれました。最期はとんでもない悲しみを残してったけどな。本当にどうもありがとう!!お疲れ様でした!!

犬を飼おうとしている皆さん、本当に亡くなる瞬間をイメージして、それでも飼う覚悟がある人が飼って下さい!!簡単に飼うもんじゃありませんよ!!

ちょっと暗い話になってしまいましたが、穏やかな年末をお過ごし下さい。良いお年を!!!
来週は大晦日なのでお休み(と勝手に思っている)、年明け7日にまた(もし続いてたら)読んでください!!

では!!!