涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2019.08.27

 伊良部島でめんそーれして参りました。すっかり日焼けし、アラフィフなのに東南アジアのストリートチルドレンのようです。
おかげさまで蒲田の夜の繁華街ではタガログ語でしか話し掛けられなくなりました。
ヒートアイランド現象のせいか体感温度は東京の方が高く暑いのですが、やはり日差しの強烈さは沖縄の方が上。
顔面、特に鼻と耳の脱皮も始まり、昼見るとなかなかのキモさです!!

 向こうでは宮古島から橋で繋がる「伊良部島」に滞在。「朝から釣りをして夜は泡盛を飲んでベロベロになり腹を下して便所に立て籠もる」、
このローテイションをただ繰り返すのみ。私もすっかり「島んちゅ」です。私の股間の「島んちゅの宝」からも未だに泡盛の「かをり」のシッコが出ます!

ご存知、宮古は「オトーリ」の聖地。飲む際に「親」を決め集まった人々に口上を述べ、泡盛を注いで参加者に渡します。
それを「クイッ」と飲み干しまた親に戻し、また別の人が飲む。1周したらまた親が変わってグルグルひたすら飲む。飲み続ける。
人数が少ないと地獄!すぐに回ってきます。3本目のボトルが空いた時、、やっとこれで解放される、、、と思いきや、

「タナカさん(沖縄方言の発音はタナカさんの「ナ」が上がる、分かるかなぁ)、まだあるさー!!」

とニューボトルの登場。死ぬーー!!いや、死んでくれ!!一緒に飲んだ馴染みの民宿のおじさんは昨晩もオトーリをやっていたらしい。。
ホント、死んじゃいますよ!!あの「タナカさん、

タナカさん、タナカさん!!!」っていう呼び掛けが、いまだに耳にこだましております。

その翌日は居酒屋に行って「静かにオリオンビールだけ飲んで腹と肝臓を休めよう」なんて思って飯を食べていたら、
昨日釣りに連れて行ってくれた地元漁師のにーちゃんたちが座敷の隣テーブルに現れます。。。

「あれ!!タナカさん!!(ニヤリ)オトーリするさー」

、、、、、、、おい!!君たち!本当に死んでしまうぞ!!私が会った人達だけなのかもしれませんがホントに島の人達は毎日オトーリしてました。
狂ってるZE!楽しいけどNA!みんな子供もいるんだし長生きしないとダメですよ!

そんな中、橋を渡ってチョロっと行った宮古島で異変に気付きました。伊良部島と比べ物にならないほど大都会。
不動産屋の物件を見てビックリ!25平米1DKマンションの家賃が9.2万円!
これはたぶん那覇の倍近いんじゃないかな。。東京大田区の京急蒲田とかよりは確実に高いー!!

どうやら観光客が増えての宿泊施設の建設ラッシュとかで、島外から集まる作業員の人も長期滞在したりで、とにかく住宅不足らしい。
コレも全部、都心からきたヤツらが金儲けのためにガバーっと土地買ってガバーっとデカいの建てて、、、
恥ずかしいと思わないのかね〜。元々住んでた島の人にしたらホント大迷惑な話だ!

「そろそろ独り立ちして実家を出たい」とか「結婚してマイホームを建てたい」なんてことが宮古島では出来なくなっている。
空き物件が無いのに便乗してめちゃくちゃ高い家賃設定をする悪徳不動産屋も出てきているとか。。
いずれ大変なことになる。バチが当たることでしょう!

伊良部島の方はと言うと、まだのんびりしていますが、車で走ると海沿いの土地は何やら開発が進んでいます。
「あんなとこ(台風があるから)島の人は絶対買わないよ。」なんて民宿のオトーリおじさんは言っていましたが、
コレから伊良部島の景色も変わってしまうのでしょうか。。

いつまでも島の緩やかで穏やかな生活が続くのを願うばかりです!ちょっと島の闇を見た気分。

泡盛が進むのも分かる。

そんな感じでまた来週!!!