涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2019.08.06

 先週の火曜日、前日後輩と夜中まで飲んでいたこともあり、汚いお汁を垂らしながらグースカ寝てると見知らぬ番号から着信が、、



「〇〇消防署です。」



え?なに?火事?なんて思ったら救急車のおじさんからの電話でした。



「娘さんが自転車で転倒されてお怪我をされているので、これから病院に搬送します!搬送先が決まりましたらまたご連絡します!」



ちょっと待ってくれ、、どう言うことだ?娘に代わってもらうと、



「ううう、、」と大変苦しそうですが、



「お前さぁ、何やってんだよぉ〜〜。ホントに救急車が必要で命に関わる人だっているんだからさぁ、チャリで転んだくらいで救急車呼んだらダメだよ。

まあとりあえず迎えにいくからあとで連絡ちょうだい!」



なんて電話を切り、しばらくして近所の中小病院に搬送されたと言うので迎えにいくことに。

診察室の前で待っているとお医者さんが何やら電話で話しているのが聞こえます。



「〇〇年何月何日生まれ、タナカミヤビ。。」(医師)



「あ、うちの娘だ。。」(私)



「$%&'#$(専門的で分からない)、、肝破裂と腸管損傷、#$%'&」(医師)



「、、、なぬ、、、、、!!!!えらいこっちゃ!!」(私)



耳が熱くなるのが自分でも分かりました。



しばらくするとCTを撮り終えてコロコロベットに点滴をぶら下げた娘が運ばれてきました。



「お父さんですか?ちょっとここでは対処できないので〇〇大学病院の救命救急センターに搬送します。」(医師)



「えーーーー!!!!」(私)



なんて凝った。。



なんでチャリで転んだくらいでこんなことに。。。と思ってよくよく聞いてみると、バイ

トに向かうために家を出てチャリで立ち漕ぎしようとした際、ペダルを踏み外してハンドルに腹を強打。「バイトに行かなきゃ」と言う無駄な責任感でしばらく行った道端で力尽きて

倒れているところを、心優しい誰かが救急車を呼んでくれたと言うことでした。



「お父さんも救急車が来たら一緒に乗って〇〇大学病院に向かってください!」



「はい!!!」



なんて大慌てなところに、ケバい事務の女性が来て



「お会計でーす。」



なんだよ!この大変な時にー!!なんて思いましたが、治療は受けているわけだから仕方ありません。払います。

そして救急車が到着。娘が担架ごと運ばれて、私も乗り込もうとしたその時、また先ほどの事務の女性が、、、



「すみません〜、、最後に点滴を追加で打たれているのでお会計が変わってこちらになります。」



キィーーーーー!!!



この一刻を争う時に!!温厚な私もキレそうになりましたが、向こうも仕事なので仕方ありません。払います。急いで救急車に乗り込み6キロほど離れた大学病院へ。



ピーポーピーポー



グングン赤信号も飛ばしてくれるのですが、これほど時間が長く感じたことはありませんでした。

それにしても救命士のみなさんも本当に忙しそうです。バンバン連絡が入ってきます。

この暑い中、1日何件も対応しているのでしょう。あんなの見ちゃうと「急アル」とかで無駄に救急車を呼んだら絶対にいけません!!



大学病院に着いて、よく分からない同意書にサイン。すぐ手術。



祈るような気持ちで待ちます。



数時間後、コロコロベットに点滴ぶら下げて、脈とか計るヤツとか色々付けた娘が帰ってきました。



「おい!!!大丈夫かミヤビィーー!!!!聞こえるか!!生きてたらVサインを掲げてくれ!!」(私)



「、、、、、、、、、、大きな声出さないで、、、、」(娘)



と、弱々しいながらもVサインを掲げました。



、、、、、良かった。本当に良かった。





術後、先生から説明を受けました。「造影剤を入れてCTで見て出血部位を特定。

太ももの付け根からカテーテルを入れて血管を塞ぐための物質を注入して出血を止める」と言う「動脈塞栓術」と言う

手術をしたようでした。それでも出血が止まらなかったら腹を切って命に関わる大手術になるところでした。



この6日間、絶対安静でICUに入っていました。3回ほどCTも撮って経過も良好。順調に回復。そしてついに昨晩、一般病棟に移りました。

若干気になる仮性瘤があるとのことでしたが、まずは一安心です。ありがとう神様!!今日はお見舞いの友達がバンバンきて本人も嬉しそうです。

輸血とかもしてて今後検査とか色々あるみたいなんですが、あと1週間くらいで退院できるのかなぁ。こんな時は家族

で団結して乗り越えたいと思います。



開腹しないで済んだのは不幸中の幸い。打ち所が悪かったら死んでたかもしれないし、

最初に運ばれた病院の先生が今お世話になっている大学病院の救命救急センターの医師で月2回だけその病院にいたと

言う偶然もまたラッキーでした。病院が決まらなくてタライ回しになっていたらどうなっていたことか。。





 それにしても「生きてる」ってなんなんですかねぇ。ちょっとした偶然の事故とかで死んじゃうことだってあるってことを改めて感じました。

ICUで娘の周りにいた患者さんとかすごい状況の人が沢山いたから本当にそう思います。

私が知らないあの人だって誰かにとったら一番大切な人なわけですし、皆んなに助かってほしいと心底思います。



 とにかく災難はどこに転がっているか分かりません。家を出た瞬間、トラックに跳ね飛ばされること

だってゼロではありません。自転車覚えたてのチビっ子とかも危ないですね。



「前むけー!!顔を上げろーーー!!!」



って、ママは全力で叫んでいいと思います。うちもチャリでこんな大事になるとは思いませんでしたもん。



と言うことでお盆んで気持ちも緩みがちですが、一歩踏み出す前に左右確認しましょう!!

それでは素晴らしい夏休みを!!!

来週はもしかしたらお盆休みで1回飛ばしかもしれません。

うふふ。では!!!