涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2019.05.21

 先週末はツアーもお休みで久々にゆっくりとした週末を満喫しておりました。良い。実に良い〜。
全国津々浦々で旨いもん食って飲み散らかすのも良いのですが、年々身体もしんどくなってきました。
やはり私は主夫をしながら地元でまったりするのが一番。
金曜からまた大阪に行くのですが、このままスナックのママでも連れ出して箱根の温泉旅館に逃避行するか密かに計画中です。


 先日、留年した上の娘が「バイトして毎月5万円ずつ学費を返します!!」なんて高らかに宣言したんです。
先月は塾講師や工場のバイトなどをして週4回位働いていたようですが、学校もあって時間も限られているので給料は5万2千円ほど。

「コレで毎月5万なんて返せるわけねーだろ。。」(私)

親としてはバイトのし過ぎでまた留年とかされたら堪らないので、ちゃんと学校に行ってもらいたいところです。まあ金を稼ぐということがいかに大変かが分かったことでしょう。
もう大学生なので「小遣い」なんてのはあげられないので、「定期代と毎日の昼飯代をバイト代から出せ」と、そして「学費は大人になって就職してから返せ」ということで話はまとまりました。
私、甘いですかね??甘いですよねぇ〜。世の中には高卒ですぐ働きだして、それこそ自分で家賃払って、まさに自分の力だけで生きている子たちもいるっていうのによ。。

まあ、そういう私も留年してますし、、根っからのすねかじりなのであまり強く言えないんです。
私も大人になって音楽が売れだしてから、その留年した分の学費を父上に返しに行ったんです。懐かしいなぁ。。

「たぶんお義父さんは『受け取らない』って言うわよ。『子供のために使え!』って言うと思うわ。」(ヨメ)

「そうかもしれないねぇ。じゃあ家族全員で返しに行こう。」(私)

サラリーマンを辞めるのも大反対されましたし、やや売れ出してきてはいたものの先行き不透明なミュージシャンとして数年が経っていた頃。
まだ小さな娘は「お情け」を頂戴するにはマストアイテム。封筒に200万円を入れ、ヨメとまだ小さい娘を連れて実家に行きました。
晩御飯を食べ、酒も回り御歓談タイムとなった頃に、

「コレ、、あのぉ〜、僕が留年した時の学費を返しにきました。」(私)

横では娘が無邪気にハイハイしています(←お情けポイントゲットー!!)。



、、、、、、、、、、、、、、、



「おお、そうか!!ありがとう!ラッキー!!新しいゴルフセット買おう。。」(父上)


ズッコケる私とヨメ。。



帰りの道中。

「フザケンナよ!何が『たぶん受け取らないと思う』だよ!!すんなり受け取ってんじゃねーかYO!!」(私)

「あーくるとは思わなかったのよ!!しょうがないじゃないの!!!」(ヨメ)

「参ったなぁ。。100万にしとけば良かったよ。。イテェーなぁこの出費!!!」(私)


まあそんなことも今となっては懐かしい良い思い出です。娘が留年した時に実家に電話したんです。

「みー(娘)が留年しました。留年2代目襲名です。いやぁホントに自分が親になってどれだけ親に迷惑を掛けてきたのかを今、実感しています。」(私)

「アレ、、お前留年したんだっけ??そんなことあったっけなぁ。。で、みーちゃんが留年?まあ別に良いじゃねーか、死ぬわけじゃないし。1、2年どうってことはないわ。
それにしてもみーちゃんは1年生から留年か。傑作だな。大物になるぞ〜。彼女は天才だから将来楽しみだな。まあ金は掛かるわな。まあ父親として頑張れ!ガハハハ!!」
(全然覚えていない父上)

当時あんなに怖かった父上もポップなおじいさんになりました。

まあそんなこんなで、色々な出来事も大体10年以上経てば全て笑い話になります。
今、辛いことがある人も鼻クソほじりながらやり過ごしてくださいね!!その全てはいずれ面白エピソードになるんです。

といったところでまた来週!!!

またツアーが始まります。。