涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2019.04.16

 仙台より戻りました!仙台は桜が満開。東京に戻るとこちらの桜はすでに散っておりました。今年もまた花見が出来なかった。。

全国ツアーも静岡、札幌、仙台と周り、いよいよ歌詞もコントもすっかり覚え、本番前のバタバタも落ち着き、白目を剥きながらでも歌詞がスラスラと口を衝いて出てくるようになりました。

 こうなってくるといよいよツアーの醍醐味、「地元の美味しいもの&夜の繁華街のパトロール」です。

コレまでのツアーのテーマは主に「全国のフィリピンパブをゴリゴリのダンサーを交えて徹底的にロックしていく」というものでしたが、

空気を読まないファンの方たちに私の行動パターンが完全に読まれ、同じ店に来ては動画や写真を撮られたりして全然心が休まらなくなってきたので「テーマを変えていこう」という話になりました。

 社内の部署が代わって、今年からツアーに帯同するようになったレコード会社社員34才Yに今年のツアーのテーマをどうするべきかと意見を求めると、

「そうですねぇ〜。実は僕、甘えん坊なんで甘えたいんですよねぇ〜。」(Y)と。

もともと11才年上の奥さんを持つヤツは生粋の甘えん坊。コレまでデレデレと奥さんに甘え倒してきましたが、子供が生まれ数年経ち、

奥さんはそちらに手が掛かり切りになって全然甘えさせて貰えなくなってしまったのだそうです。

「それでいこう!!」(私)

私も結婚20周年が過ぎ、ヨメ子供もそれぞれの人生を謳歌。ゆっくり家族団らんでお食事を取って語り合うような機会もめっきり減りました。コレは良くありません。やはり家族が一番。

私は家族の為にツアーを周り、ホントは人前に立つのが大嫌いな小心者なのに大観衆の前であえてバカを演じているのです。それらも全ては家族の為。

ですが、それに対しても一切の労いも感謝もありません。愛というものは見返りを求めるものではないことは重々承知はしているのですが、やはり「お疲れさま」の一言ぐらいは欲しいものです。

「俺も甘えたい。。」(私)

と言うことで、今回のツアーの裏テーマは「熟女パブ巡り」となりました。その夜、今までのテーマにサヨナラを告げるべく「最後の多国籍パブ」に行き、その後「熟女パブ」に流れようと言う方針が決定。

最後の多国籍パブは、ロシアを中心としたアメリカ、ウクライナ、フィリピンのまさに多国籍軍。「ザナス、スパシーヴァ、オーチンハラショー」の3語しかロシア語を知らない私には荷が重過ぎました。

ポールダンスも確かに良い、ワキガとは違う独特の臭いに「体臭たまんねーなぁ。」と一瞬クラッとなりましたが、なんか違う。。昔はあれほど楽しく感じたのに。。

なんか違う。なんでだ。。そう、、、ガチャガチャしすぎなのだ。私が歳を取り過ぎたのかもしれん。。やはり「癒し」が欲しいのだ。

「コレで多国籍は終わり。」

私の中のリトル田中の声がハッキリと聞こえました。きっちりワンセット1時間で退店。地元のイベンターさん一押しの熟女パブへ。

店は大繁盛。やはり皆、「甘えと癒し」を求めているなと確信。私の向かいに座ったYの先輩の横にお姉さんが着席。チラリとお姉さんを見た先輩と私の目が合いました。

「プッ。」

 熟女というよりは完熟。熟れ熟れです。PTA活動をされているお父さんは分かると思うんですが、あの「PTAの飲み会」のおばさんたちがちゃんとお化粧をされてドレスを着ている感じです。

聞けば私の8個上の55歳。歯に衣着せぬ発言も高校生の息子を往なすお母さんぽくてグー。

私の横には54歳、かたせ梨乃先輩を井上尚弥選手に2発位入れてもらった感じですが、体つきがボリューミーでエロい。必要以上に胸を強調したドレスに目を奪われます。「何飲まれますか?」に思わず、

「、、母乳をロックで。」

と応えてしまったほどです。いやぁ実に良い。ここではカッコよく見せる必要も、自分を大きく見せる必要もありません。ただ素直に自分の弱みを出して甘えればOK。

長い人生経験に裏打ちされた様々なアドバイスも為になります。やはり男は皆マザコンなのでしょう。この店の凄いところは普通は1人居るか居ないかの「ママクラス」の方がゴロゴロしているというか、

全員が「見た目、年齢」共に「ママクラス」なところです。

気になる甘えん坊のYに目をやると、おばんさんに寄りかかり、手は恋人繋ぎで完全に甘えています。仕事の悩みを打ち明ければ「頑張って」と励まされ、

育児で奥さんが甘えさせてくれないと言えば「今はそういう時期よ」と優しく諭され、白目を剥いてウットリしてました。

この店に来て分かったのは私の「熟女ストライクゾーン」はやはり36歳〜52歳位。自分の年齢が上がってくればまたそれも変わってくるのでしょうが、

それ以上になると大変失礼なのですが「恋」の対象とはならないのかな、、、と感じました。ここも1時間で限界を感じ、帰りたがらないYを無理やり引っ張って退店。

ラーメン屋で反省会。

「いやぁ〜参った。。ひっさしぶりに甘えたなぁ〜〜。」

というYのその表情は満足そのもの。あの100万ドルの笑顔で私もなんだか嬉しくなってしまいましたよ。さあ次は神戸。また甘えさせてくれる素敵なおばさんはいるかしらね。とうことで神戸へゴー!

それではまた来週!!!

今回のツアーでは我々の仲間、ダンサーのタクミが「アキレス腱断裂」で途中離脱。コレから全国色んなところへ行って一緒に沢山思い出を作る予定だったのによ。。

悔しかったことと思う。タクミよ、お前の意志はしっかり受け継いだ。お前の分も甘えてくるよ。

治るのにどれ位掛かるのか分からないけど皆んな待ってるからな!!!!