涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2018.11.27

 昨日、無事に46歳になりました!沢山のお祝いメッセージありがとうございます!!感動のあまりむせび泣いております。しかしながらよく考えてみると流石に46回目なので「生きてて良かった。(それが一番なのですが)」位で、周りに「おめでとうおめでとう」言われるのが、小っ恥ずかしくもあり、あまりお大げさにお祝いされても困ってしまうという感じです。自分の誕生日を大勢の人を集めて物凄い会場で自分でやっちゃうような大物芸能人のあの神経は私には全く分かりません。

「不惑の四十」「知命の五十」とは言いますが、未だに人生迷いまくりのブレまくり、自分の使命、役割が何なのかもまだ全然分かりません。まあ私は私、このまま身も心も「中2スタイル」で50歳になってもチ◯チ◯弄りながら中二病をこじらせていきたいと思います!!


 そんなわけで日曜日は近所のおじさんのギター教室の発表会を飲み仲間で応援に行きました。ゴスロリの女装にも目覚めたこのキモブサおやじは、

「次のライブはメイクにも力を入れたい!」

なんてノリで言い出して、たまたま飲んでいる時に

「ケンちゃんメイクやってくれないかなぁ。」

なんて言い出したんです。

ケンちゃんというのも近所の飲み仲間なのですが、日本でも指折りのメイクさんで CMや世界中のファッションショーを飛び回るゴイスーな男なのです。

「全然、やりますよ。」(ケンちゃん)

「、、、えぇ!!まじで!ありがとうー!!」(キモブサ)

なんて、世界を股にかける男が地元の飲み仲間の素人のバンドのしかも街のギター教室の発表会にわざわざメイクで参加してくれることになりました。ボーカル兼キーボードの奥さんのメイクも頼まれたそうです。

「イメージはどんな感じですか?」(ケンちゃん)

とメールで質問すると、


「コレを(ヨメの写真)こんな風にしてもらいたいです(菜々緒の写真)。」

と返信があったそうです。


、、、、、、、、、、、、、、ぶわっはっはっは!!!



「ズーズーCにもほどがあるぜ!!コレは高須先生でも無理な案件だぜ!」と私が言うのを横にケンちゃんは真剣です。

「ここ15年で一番難しい仕事かもしれません。。燃えるなぁ。」(ケンちゃん)

奥さんは非常にチャーミングな女性なのですが、まあジャンルでいうと山田花子氏をちょいポチャにして髪を伸ばしてゴスロリの衣装を着せた風、個性的な感じ。骨格、身長、そもそもの人種が菜々緒氏とはだいぶ掛け離れている感じです。


そんなズーズーCお願いをした後、そのケンちゃんのSNSを見てキモおやじは事の重大さに気付いたようです。パリコレの舞台裏、最近流れているあのCM、あの有名スポーツ選手のプレス発表会、どれもケンちゃんが関わっている仕事でした。

「アシスタント2人連れて行くのでメイクルームありますか?」(ケンちゃん)

「、、、、、、、、、、、、、、」(キモブサ)

話がますます大きくなり震えるキモブサおじさん。それは街のギター教室の発表会。メイクルーム??あるわけが無いです。

当日、ケンちゃん率いるメイクチームは本番5時間前入り。我々近所のおじさんたちは「アレは酔っ払ってないと見れないでしょう!ゲテモノショーだから。」と、まっ昼間から会場近くで酒盛り。

 夕方、我々も会場入り。ACIDMANのコピーバンドや長渕剛氏のメドレーをやる者、銀杏BOYZのカバーをやる者それぞれです。いよいよキモブサおじさんの登場です!


デターーーーー!!!


「あれ?奥さん顔ちっちゃい!!」

顔が半分くらいになっています。

「あれどうやったの?」(私)

「テープ4本で止めてグイグイ引っ張って上げてヅラ被せてます。あまり激しく動かないでほしいです。テープが取れるんで。。」(ケンちゃん)

「キモブサもカワイイ!!ああいうおばさんいるよね!」(私)

「陰陽ですね。髭は直前に剃らせました。」(ケンちゃん)

サイリウム振りながら盛り上がる我々。皆んな出てる人たちも楽しそうで、やっぱり音楽は楽しくやらないとなぁなんて改めて思いましたね。

ライブが終わりキモブサに「お疲れ様でした」の挨拶。

「りょーさん、しゃぶってあげるよ。しゃぶってほしいでしょ?」

「やめろ!!」(私)

身も心もすっかり女の子になっているようでした。女の子じゃないから分からないけど、やっぱりメイクって上がるんだろうなぁ。別人に変身できるのと同じことでしょ。

勝手に我々も居酒屋で打ち上げ。アシスタントの二人と会話。

「今日はホントごめんね。仕事でもないのにこんなの手伝わされて。。これに懲りて仕事辞めないでよ。」(私)

「とんでもないです!とても勉強になりました。普段はモデルさんとかある程度の素材の方々をやらせてもらっているので、あの〜なんと言うか、、基礎の工事からやるってのはなかなか無いことなんで。」(アシスタント)

「プププ。そうだよね。大工事っていうか、もう石油掘るみたいなもんだからね。ボーリング採掘だもんね。」(私)

なんて話をするケンちゃんをはじめメイクチームは一仕事終えた清々しさが漂っていました。


まあ結局何が良いって「くだらないことを本気で全力でやる」ってことに笑いと感動が生まれるってことですよね。だから私もこれから迎える50代を「真剣にボケる」という生き方をしていきたい。そんなことを思った冬の一日でした。

そんな感じでまた来週!!!