涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2018.05.22

 週末は私の小学校の同期「翔太郎=45歳、独身」に対しての最大のお節介「翔太郎のヨメを見つける会」でした(←理由をつけて飲みたいだけ)。不定期に年2回ほど開催してはや数年、未だに戸籍にはなんの変化もないようです。顔も中の上、親の遺産は莫大、真面目に働いてもいますし、優しいいい男です。なのになぜ婚期を逃しまくっているのかが謎です。

 最近の婚活状況を我々ベテラン既婚者が居酒屋にて厳しく面談。つい先日までいい感じだった20代女子とは自然消滅。再起を賭け「お料理教室合コン」にも参加。

「いいねぇ〜。積極的に動いてるねぇ〜。で、どうだった?お前のその股間の包丁をブン回してきたのかい?」

首を横に振る翔太郎。ガチの独身料理人も参加していて、そいつのプロすぎる包丁さばきに最初は沸いていたもののやがて参加者全員がドン引き。12000円の参加費を払って1回も包丁を握らず、普通に飯を食って帰ってきたそうです。「わいわい、きゃっきゃ」言いながら協力して料理を作るのが「お料理教室合コン」の最大の魅力(知らないですけど)のはずなのに、プロの料理人が参加してはダメですよね。当然、料理人もモテていなかったそうです。

 「じゃあ行きますか、、出会いを探しにー!!」

居酒屋にてホロ酔いになった後、いつものように繁華街に繰り出します。「日比比、日比比、日比比比、日比比」三三七拍子のリズムで日本人キャバクラ、フィリピンパブを梯子するのはいつもの流れです。日本人のキャバクラが大の苦手の私ですが、翔太郎の為だから仕方ありません。私が一番信頼しているいつもの呼び込みの彼に、料金システムのチェック、「乾杯ビールのサービス」はもちろん、

「アイツの隣に結婚願望の強い娘を座らせてちょうだい!」

と、万全の交渉で入店。20代半ばから30代半ばのカワイ子ちゃん達が勢揃い。

「今宵は我々、翔太郎のヨメを真剣に探すつもりでやって参りました。素敵な出会いがありますように。乾杯〜!」と私の乾杯の発声で、お金を払っての60分の合コンがスタート。「結婚」についてどう思っているのかを私の隣に座った26歳女子に質問。18歳で上京した彼女は美容師の学校を卒業も一般の会社に就職。昼の仕事は薄給で家賃もままならないために夜も週3で働いている
のだとか。「いい人がいたら結婚しないの?」との質問にも「北海道のド田舎から東京に出てきて私はまだ『コレだ!』という結果も出していないし、今はそういう時期ではないと思っています。」なんてリアルな返答が。

気になるのは翔太郎の隣の女子。「え、なに?結婚願望?あるある〜チョーあるぅ〜!ねぇ、明日入籍しようよぉ!」とか言ってるとんでもないパリピでお話になりません。次に翔太郎の隣に座った子にも、ヤツがいかにいい人物で巨万の富を持っているかを説明するも「なんか周りがひたすら持ち上げてるの、、なんか胡散臭くない?超ウソくさいんですけどぉ〜。」とこれまた失敗。コレは俺らが悪かった。などと言っているうちに時間終了〜!

続いて私の主戦場であるフィリピンパブへ移動。「ほら俺らもアラフィフでそろそろ親がボケたり介護とかも必要になってくる世代でしょ。フィリピン人の女性って親と同居も当たり前だし、家族として生きていくのは最高だと思うんだよね。」

「イラッシャイマッセー!!」

心地良いウエルカムシャウトが私の耳にこだまします。全体的に先ほどの店とは10歳位上な30代半ばから40代半ばの熟れきったカワイ子ちゃん達7名。「この中で独身の人?」「ハーイ!!」全員挙手。「じゃあこの中で結婚願望のある人?」「ハーイ!!」これまた全員挙手。「じゃあ子供がいる人?」「ハーイ!!!」またもや全員挙手です。皆さんシングルマザーで大変なこともあるだろうに底抜けに明るい。西城秀樹さんが亡くなられたこともあり追悼の「ヤングマン」を熱唱。ギョロ目のまるくんが梅沢富美男氏の「夢芝居」を入れたところで「会の趣旨」を忘れ、完全にカラオケバトルモードに突乳。5曲ほどのエールの交換で時間切れ。

日比比のリズムを時間が許す限り刻まなければいけませんから、次もまた比。私もホロ酔いのせいもあり、うっかりカラオケモードを継続してしまいました。そろそろ「オチョオチョ」を卒業して新しいタガログ語の歌も覚えないとななんて思いつつも、結局「オチョオチョ」が一番盛り上がるという事実を再確認。ここも時間切れ。店を出る間際に翔太郎が「いきなり親にはなれないし、やっぱり日本人が良いんだよな(←前にも言ってたかも)。。」なんて独り言を言ってるので「ちょっと待ていー!!」と一旦「つけ麺○王」で反省会。

「この会もしばらく続けてるけどホントのお前の気持ちはどうなんだ?」

「やはり、、、周りからガァーガァー言われるより、自力で見つけたい。。。いきなり連れ子の親になるのも俺は無理だし本当の自分の子供が欲しい。日本人が良いんだ。。」まあそれも分かる。餃子にレバニラをつまみながらビールを大量に流し込むおじさんたち。

「よし次は日だ。しまっていこうぜ!!」

なんていうも既に朝の4時過ぎ。店の営業時間はもちろん、泥酔のアラフィフチームは体力的にも限界がきていました。最近、応援団長よろしくの三三七拍子のリズムが「日比比」と右手だけで終わってしまって左手でリズムを刻めないことが多くなりました。「体力の限界!気力もなくなり、帰りたくなりました!!」なんて千代の富士の引退会見みたいなことを言い出すものが出てきて、始発も動き始めたので帰ることになりました。

 駅前の植え込みでマーライオンする翔太郎。それを見て思いました。「アラフィフで吐くまで飲んだらダメだよな(私もたまにやってますが)。。大人なんだから。。そういうところなのかもしれん。」

まあそんな感じでいつもの定例会は終了。どこかに気立てが良くていい人いないですかね。真面目な話。「アラフィフの未婚男性が結婚できる可能性は2%も無い」なんて記事をどこかで目撃しましたが、我々のお節介は今後とも続くことでしょう。そんなアラフィフの週末をお届けしました。今週も頑張りましょう!!

ではまた来週!!!!!

なんだこのコラムは。。と送信前に読み返して思うのは毎週のことです(泣)。