涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2018.02.07

 先週、またもや東京は雪が降りました。上の娘の大学受験も始まりました。最初の試験会場の西東京は雪ですぐに電車が止まるということもあり、
優しい父は試験会場の隣駅のホテルを急遽予約し共に泊まりました。やはり受験生がたくさんいるのか、何軒も当ってたまたま予約できたホテルに到着します。
なかなかの昭和レトロなオンボロです。。だから空いていたのか。。風呂場もピンクでラブホな佇まい。娘と二人きりで泊まるにはなかなかのロケーションです。
湯船にお湯を溜めても、外に面した窓ガラスのせいでどんどん水温は下がってきます。
部屋も超乾燥で、起床すると私も娘も喉が痛いわ微熱があるわで最悪のコンディションとなりました。

おお、神よ!私は高熱を出して精子が死んでもいいので、どうか娘だけはお守りください!!

ていうか、私甘いですかね。大学受験にもなって親が付き添うの。そのホテルも多分地方から来てると思われる親子が沢山いたんですが、
母娘のチームが一番多くて、次が母息子チーム、父息子チームもいました。父娘チームは多分うちだけっぽかったです。
母息子って「どんだけマザコンなんだよ!」と思いましたが、親が来てるという時点で同じようなものなのでしょう。しつけとかお金関係にはスゴく厳しくしてるつもりなんですが、
こういう受験とかのイベントになると女の子ですしついつい甘くなってしまいますね。
自分は男兄弟で育ったし、まだまだ女の子である娘をどう扱っていいのか正直分からないところがあります。

私が現役の時の大学受験は一人、大雪の中、鳥取のビジネスホテルに泊まりました。そのホテルはイヤらしいビデオが見放題で、
27年前の当時はエロ画像なんて「友達のお父さんの秘密のVHS」をみんなでこっそり鑑賞するくらいしかなかったもんだから、
明け方までガッツリ見て目にクマ作って試験受けて全然ダメで「こりゃ浪人だな。」なんて思って夜行列車で帰ってきました。
「浪人したら1日中勉強できるし楽勝だろ。」なんて思ってましたが、大間違いでした。春になり予備校に行くと、友達もできて授業にも出ず、
ラジカセ持って遊びに行ってベンチに座って話してるだけでしたからね。酒も飲むようになったし、何せ誘惑も多かったからどんどん馬鹿になりました。
怖い親父も単身赴任して母親も付いて行って一人暮らしみたいな日が週に4、5日あったからやりたい放題でした。
結局、2浪もして3流大しか受からなかったから親父もブチ切れて、「お前何やってたんだ!」ってブン殴られましたよ。真面目に努力しなかった自分が情けなくて涙が出ましたね。
親がチャンスくれたのに勿体無かったなぁなんて未だに思い出します。青春の甘酸っぱい思い出です。

そんな昔話はさておいて、本日は娘の2発目の試験でした。「そろそろ始まる時間かな?」なんてのんびりワイドショーを見ていたら娘からラインが、、

「時計忘れた!!!!!教室に時計がない!困った」
「もうだめだ。。」

なんてのが来ました。マジかよ何やってんだYO!と怒りたい気持ちを抑えて、

「大丈夫。落ち着いて。まずは試験官に時計借りれないか聞いてみて!コレは試験をよりスリリングにする為の神様の演出だ!集中??!!ガンバレーーー!!」

と返事を送りました(結局、時計は貸してくれなかったらしい)。ちょっと待てよ。うちの子、3校しか受けないから、これでパニックって失敗したら後がないぞ。。胃が痛い。。
子供がこんなデカくなってまでこんなことで悩みを抱えるとは夢にも思ってませんでした。。レコーディングもあるし歌詞も書かなきゃいけないし、神様は試練を与えてくるなぁ。。
いやいや、ありがたい話だ。コレを乗り越えれば私はもっと強く大きい人間になれるはず。。神様、ありがとうございます!!
と、いつものように念じました。

このコラムも14年目だから過去の話を振り返ってみると、3年前には次女の中学受験、6年前はまさにこの長女の中学受験のことが書いてありました。
あの当時は大変だったけど、今にしたら全部笑い話。読み返しても笑える。多分これから1週間の出来事も将来笑える日が必ずくることでしょう。

そんなわけで受験生の皆さん、親御さん、皆さん頑張ってください!念を送ってますよ!
それではまた来週!!!!!!!