涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2017.11.29

 日曜日に誕生日を迎え45歳となりました。四捨五入でアラフィフに突乳。80代半ばまで生きられるとして、リアルに人生折り返したなと実感しています。
物事はなんでも折り返すと早いです。最近は歳を重ねるごとに時間が加速していく実感があるので、いよいよ時間を無駄にしてはいけないなと感じます。
別に「無駄のない効率的な真面目な人生を送る」という意味ではなく、例えば左手で字を書いたりオニーしたりして「左利きの練習」をしたり、
まだ誰も編み出したことのない「ひょうきんな動き」を研究したり、「周りから見たらいかにくだらなくても自分にとっては面白い時間を過ごす」ということに余生を
使っていきたいと思います。

母上、輝子(76歳)からも久々に電話があり、「誕生日おめでとう」なんて言われるのかと思ったら、親戚のおじさんが亡くなったという葬式の連絡でした。
「りょーさん、偉い人がたくさん来るから、野球帽とナイキは止めてちょうだいよ!!」
なんて言われました。母上、自分もう45歳です。その位の常識はあります。が、彼女にとっての私は永遠の次男坊なのでしょう。「野球帽」という言い方に時代を感じますね。

小学校の時、夏休みのプールは自由な帽子を被って通学して良いことになっていて、「じゃあ買いに行こう。」という話になったんです。

デパートでジャイアンツの野球帽を手に取ったら、
「りょーさん、コレ(ジャイアンツ)は色使いが下品ね。こっちにしたら??」
と紺地に白のWの「大洋ホエールズ」の野球帽を奨められたんです。そんなに野球に興味もなかったので、
「確かに皆んなが被ってる(ジャイアンツ)ヤツよりこっちの方が良いかな。」
なんて大洋のキャップにしたんですけど、当時の大洋なんてめちゃめちゃ弱くてね。あのキャップを被ってるのは確か学校で私しかいませんでしたよ。。

「野球帽」という言葉で久々に思い出しましたが、37年経った今、それも良い思い出です。

「昔話をし始めたら終わり」とよく言いますが、振り返ればこの20年は面白かったです。先週も事務所の後輩の1FINGERのメンバーと飲んだんですが、

やはり20代後半の売れないミュージシャンのエピソードは面白いです。
「りょーさん、ありがとうございます。1日半ぶりの飯です。一昨日水道が止まりました。」
とか言ってるわけです。地域にもよるようですが「電話ガス電気水道」と命に遠いものから止まるのが一般的ですから、

水道が止まるのはなかなかです。
「やるなぁ。俺も学生の一人暮らしの時、電気まで行ったけど、八王子の山奥で水道は井戸だったから止まんなかったんだよね。」(私)
「水が出るうちはまだ水道のところでこうやって体拭けるからいいんですけど、、」
とか言いながら縮こまって体を拭くジェスチャーとかはかなり面白く秀逸です。焼肉屋の上に住んでいるヤツは窓を開けて肉の煙を胸一杯吸いながら、

実家から送られてきた米を丼3杯食っています。
「そういう面白エピソードを何で曲にしないんだよ。カッコよくて歌上手い奴なんて一杯いるぞ。長続きしたかったらカッコイイ系は絶対止めた方がイイと思う!」(私)
なんて話に毎回なるんですが、いつも誰かの家に泊まりこんで曲作りしてて、
「あれ、、もう6日も自分の家に帰ってないや。」
なんて言うヤツらは実に楽しそうでキラキラしてるんです。45歳の私からすると実に眩しいです。20年前の自分たちとダブらせてニヤニヤしつつ、奴らの成功を祈っています!

まあそんな訳でアラフィフになりましたが、私も他人が見て「この人みたいになりたい!」とか「この人の生き方おもしれー!」

なんて思われるような、そんな人間になりたいと思います!
それではまた来週!!!!!