涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2023.11.07

 日曜日は超絶久しぶりに結婚式に参列して参りました。

アラフィフともなると友人たちは既に結婚しているか、独身貴族を貫き老後も一人で強く生きていくことを決断した者ばかりだからです。

私は会社勤めでは無いので、まず部下というものが居ませんから、部下の結婚式に招待されることもありません。最近行った結婚式といえば10年位前のマネージャーさんとツアーを回ってくれたダンサーの女の子のヤツくらい。。

「りょーさん、今度、結婚式あげるんで来てください!」

なんて言われたのが2ヶ月くらい前だったかな。コイツは蒲田の立ち飲み屋の店長で確か入籍したのは2,3年前だったと思う。その時の婚姻届の証人欄に名前も書いたし、

「辛かったら逃げなさい。」

と、わざわざ離婚届も区役所から取って来て、その証人欄にも名前を書いてそいつの彼女に渡したっけ。。

アレから数年経っているし、奥さんも一緒に店で働いてて、もう夫婦生活もそれなりに長いもんだから、、

「え、今更!?(結婚式)やんの??マジかよ。めんどくせーな。俺らはいいから身内だけでハワイとかでやりたまえ(笑)!」(私)

なんて彼の店に行く度に言ってたんですが、どうやら奥さんが式を挙げたかったみたいですね。そんなワケで積極的に断る理由もなく参列したのでした。式の最中に流れる映像も私の後輩が作ったのですが、それも当日仕上がり。バタバタが予想されます。

「りょーさんなんか挨拶してくれません?」

なんて店で言われたので、私も式の前半で「乾杯のご挨拶」を担当しました。こういうのは昔、何回もやったことがあったので過去の自分をパクリ思い出を探りながら当日の出発前に原稿を書き上げる。

「長いとダレるから2,3分で良いかな?」

なんて仕上がった原稿を皿洗い中のヨメの背後から読み上げる。

「どうかね?」(私)

「別に良いんじゃないの?他人の式なんてどうでもいいわYO。」

と相変わらず冷たい女です。

式に向かう道中、原稿を3回ほど黙読。大まかな流れだけ掴んであとは参列者を見て、流れでオッケー。ライブのMCみたいだ。横浜のシャレオツな式場に到着。彼らのお店(蒲田の立ち飲み屋)のお客さんが参列客に多かったものだから、何せ客層が悪い(笑)。喫煙所はさながら乗車率400%の新幹線の様相。ご歓談タイムになると、さーっと参列客が喫煙所に向かいます。

そんな中、乾杯のご挨拶。やはりおめでたい席ですから「ほっこりとややウケ」のド真ん中を狙う。結果、狙い通りの「ややウケ」で行けたと思います。それが終わってまた喫煙所に行くと、30歳位の若者に絡まれました。

「僕も2週間後に友人の結婚式でスピーチを頼まれてるんですけど、さっきのヤツをパクっても良いですか?」(青年)

なんて言われたので、

「おお、全然良いよ。どんどんやってよ!」(私)

「ああいうのどこに出てるんですか?どこで調べるんですか?」(青年)

「いやぁ、自分で考えたからなぁ。どっかに出てるとしたら、それは俺がパクられてるんだと思う。」(私)

「オリジナルですか?!へぇーすごい。」(青年)

そんな感じで他の人にも3,4回聞かれたので、以下にその日の原稿を載せるので、是非、乾杯の挨拶を頼まれた方は使ってください!!



(乾杯ご挨拶一例 田中版)

乾杯のご挨拶を賜りました、〇〇くんのお店の太客の田中と申します。〇〇くん〇〇さん、並びにご両家の皆様、本日はおめでとうございます!

え〜、これからの新郎新婦が幸せで円満な夫婦生活を送って頂けますよう、本日は定番の「3つの袋」の話、、、ではなく「乾杯」ということですので「3つのパイ」のお話をさせて頂けたらと思います。

え〜、1つ目のパイですが、、えーこれは「心配」であります。世の中でよく言う

「〇〇が今日も帰ってこない。。道端で酔いつぶれてるんじゃないかしら、、」

の心配ではございません。「心配」という字は「心を配る」と書きます。

夫婦生活も長くなって参りますと、なんでも日々のことが当たり前となり、ともすれば感謝の気持ちを忘れがちです。常に相手を思いやり、感謝をし、「心配り」をすること、、えー、そうです。その「心配」の気持ちを忘れずにお互いを支え合ってください。

え〜、2つ目のパイですが、コレはもちろんお父さんも大好きな「おっぱい」であります。私にも結婚24年目のヨメがおりますが、当初はラブラブな恋人同士が、やがて結婚し夫婦となり、そして母となり、今現在は肝っ玉かあさんとなりました。そんな肝っ玉かあさんの「おっぱい」というものを、、気付けばいつの日からか触らないようになっていました。

振り返ってみますと、やはり「おっぱい」というものを触らなくなってから、夫婦の間に冷たい隙間風が吹くようになったと感じております。

やはりラブラブな結婚生活を長きに渡って継続していく為には、やはり最低週2,いや週3で「触る」そして「揉む」時には「吸う」ということが必要なのではないでしょうか?ということで2つ目の「パイ」には「おっぱい」の方を提言させていただきたいと思います!

そして3つ目の「パイ」ですが、コレが今まさに私が行おうとしている「乾杯」であります。「乾杯」というのはもちろんお酒を酌み交わす時の挨拶です。ですから一人では出来ないんです。相手が居ないと出来ないんです!

私は常日頃、お酒のことを「人と人を繋ぐ魔法のお水」と呼んでおります。今までの人との出会い、不思議な繋がりを通して、新郎新婦、参列の皆様もここにおられることでしょう。

ですのでお二人にもコレまでの出会い、そしてコレからの出会い、その全てを大切にして、、生きていって頂けたらといと思います。そんなわけで3つ目の「パイ」としてお二人に「乾杯」を送りたいと思います。

それでは皆さん、ご唱和ください。乾杯〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」



ということで、是非使ってみてください!!注意点としては、セリフを丸暗記しても上手くいくとは限りません。

間とタイミング、自分の表情、参列者の反応を見てのアドリブ力、その全てが合わさって成功します。そういう意味では「取扱注意」です。ダダ滑りして会場が凍りついても、私は一切責任は取れませんので、その点だけ宜しくお願いします。



まあ、そんなわけで新郎新婦のお二人。末長くお幸せに!!

我々、ケツメイシはアルバムの追い込みに入ります。2024年1/31(水)「ケツノポリス13」発売です!!宜しく!

ではまた!!!