涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2023.08.29

 お久しぶりでございます!

どうも皆さん、こんにちは。先週「夏休みをくれ!」と駄田を捏ね、コラムを1回すっ飛ばした者です。

今週からは通常営業でいきますので引き続きよろしくお願い致します!

と言いましても、別に完全に休んでいたわけでも無く、夏フェスに出たり、リハーサルをやったり、いつも通りの夏を過ごしておりました。

夏フェスで香川に出発する羽田の搭乗口の前の売店。

「おじさま、これ買ってくださる?」

と、おばさんが擦り寄って来て、、誰かと思ったら、マキシマムザホルモンのナヲ様でした。

9年ぶりの夏フェスに出る私にとってナヲ様は超久しぶり。年賀状のやり取りはしてますが、実際にお会いできたのはホントに久しぶり。同じ飛行機だったんです。

「どこの美熟女かと思ったよ!」(私)

「あらやだ、りょーさん、普通の熟女でやらせてもらってますぅ〜♩」(ナヲ様)

と、相変わらずの切り返し。最近じゃバラエティーとかテレビでよく見かけるし、芸能人に会ったような気分でテンションが上がる。「とろける東京クリームパン」を買わせられる。

いざ香川へ。

蒲田で立ち飲み屋の店長をやってたお友達(広大くん)が父の仕事を継いで現地に住んでいるので、「久しぶりに飲もう!」なんて再会。

全く違う業種の仕事に就いたんだけど順調そう。多分ヤツは何をやっても成功するんだろうな。ホントに凄い男だ。

しばらく2人で飲んでいると、

「りょーさんたち、モンバス(香川の夏フェス)出はるんですよね?もう香川います?」

なんてメールが。

誰かと思ったら、ヘイスミスの猪狩くんでした。すげー久しぶり。

夏フェスって昔は全体の打ち上げとか、アフターパーティーとかがよくあって、ジャンルが違う者同士でもボロクソ飲んで仲良くなったりしたものですが、そんな彼が久しぶりに連絡をよこしてくれました。

嬉しい。覚えててくれたんだ。。「カモン!」ってな感じで20分後、居酒屋に合流。

色々話したけど、バンドの人たちってホント凄い。年間150回位ライブしてるの。我々なんて夏フェス9年ぶりだし、2年に1回自分たちのツアー回るだけだし、「年1/3以上回ってて、一体いつ曲作ってるの?」なんて話をしてたら、その居酒屋もあっという間に閉店。

「次どこ行く?」(私)

「もう1杯くらい行きましょか?」(猪狩くん)

「よし、それでは君に3つの選択肢を与えよう。1.フィリピンパブ 2.熟女クラブ 3.普通のバー。さあ、どうする??」(私)

「う〜ん、そうですねぇ。自分、熟女は無いのでフィリピンに興味ありです。」(猪狩くん)

「OK!」(私)

繁華街を練り歩く。無論ロッカーは夏でも革ジャンだ。そんな猪狩くんは背がデカいので目立つ。

呼び込みが大挙として押し寄せる。しつこい呼び込みにはいつも通り、

「アナルやってんの?」と聞けば、

「ア、アナルですか!?、、アナルはちょっと、、」とモーゼの海割りの如く、呼び込みの波がサーッと引いていく。名店(知らないけど)「フィリピンスナック ピナイ」に到着。

「イラシャマッセ〜!!」

懐かしいタガログ語訛りの「いらっしゃいませ!」が店内に響く。TOEICの得点が伸び悩む私は終始英語とカタコトのタガログ語で会話。

「あんた何者やねん!」と猪狩くんのツッコミが入る。キャストの若干年齢層高めの女子達が夏でも革ジャンの猪狩くんに興味を示す。

「アナタ、ロックスターミタイネ!」

「バレちゃいましたか。やはり滲み出るオーラは隠しきれないんですね。ふふふ。実はこの人は、スターなのよ。ヘイスミスっていうバンドで明日まんのう公園のフェスに出るの!」(私)

「まんのう!シテルヨ!!アナタスター?ウタテ!ウタテ!!」

なんて女子達が盛り上がるも「本番前日は歌わないYO。」とはツレない猪狩くん。カラオケのデンモクでケツメイシ「さくら」を入れられるという返り討ちに合う。私は音痴でサビは歌えないので、自分のラップパートのみを歌う。

「アナタ、ケッコウウマイネ!」なんて店一番の熟女に褒められて上がる。

猪狩くんに連絡があった10-FEETのなおきくんも合流。うちのDJ河野も合流。私はヤケクソでバヤニアグバヤニ先生の「OTSO OTSO」を熱唱。もう20年も前の曲。最前線「蒲田」ではもはや恥ずかしくて歌えませんが、香川では十分通用する。

「オチョトルネード」(*サビの部分で皆が輪になり全員がムカデ状に繋がってクルクル回る現象。個人的には『モッシュ』と呼んでいる。)が店内に巻き起こる!

「オマガコロコイ ティギィリナビショ マグ オチョオチョ メローンバシリャニャーン マグ オリジナルニャーン ハッハッハッハ ジョークジョークジョーク」と白目を剥いてタガログ語のセリフ部分をシャウト!「あいつは何者なんだ?」という視線を他のテーブルのお客様から浴びつつ、キャストの皆さんからは概ね好評を得る。

「ピナイ」はワンセットで延長はせず、なおきくんが先程まで飲んでいたバーに移動。なんとそこは「日本一泣けるコミックバンド」でお馴染みの「四星球」のドラム、モリスくんのバーでした。昔懐かし話と近況報告をしつつ、改めて男子会。

「そう言えばスラムダンクの主題歌凄いねぇ!やっぱり皆んな続けてるとなんかあるよなぁ。ホントに、おーっ10-FEETだ!!って思って俺、ぶち上がったもん。」(私)

なんて話してたら楽しくて、3時半位になっちゃって、ヘイスミも10-FEETも我々より明日の出番が早いから先に帰っていきました。

「俺らはラーメン屋で下痢するまで飲む!!」(私)

って、DJ河野と広大くんでまた飲んじゃいました。

いやぁ、夏フェスって良いですね。久々に会う同窓会みたいで楽しい!!

そんな感じではありましたが、飲んだと見せかけて、皆んな翌日のライブはガッツリ会場をぶち上げていたから流石です!!!

でも、我々は良いんですが、見ているお客さんが本当に心配になります。もうこの近年の異常気象で日本における夏フェスというものは限界になって来てるんじゃないでしょうか?

翌日の大阪でも出番が真っ昼間でフラフラでした。お客さんが倒れて運ばれるのもステージ上から3回見たし。。おじさん達はやっぱり夏フェスはもう無理(笑)!!暑すぎるよ。アレは。。シャレにならない。今後、死人が出ると思います。

そんなわけで我々の夏が終わりました。今回の夏のテーマは他のミュージシャンとお近づきになるという「トモダチ作戦」が裏テーマでしたが、まあまあ接触できました。でも長くなりそうなので止めておききます!もしご興味がありましたら言ってください!

その香川のフェスが終わったら、我々はそのまま慰安旅行気分でバス貸し切り宴会しながら大阪へ向かい、猪狩くんは長崎のフェスへ。なおきくんも聞くの忘れたけどどこかへ向かった。皆またそれぞれ次のライブ地へ向かった。

我々の夏休みは大阪のフェスで終了したのですが、彼らの夏はまだ延々と続いていました。なんたって年間150回ライブですからね。対バンとかでも頻繁に顔を合わせるからバンドの皆さんは仲が良いのですね。彼らのホームページ見たらずっとライブ。またライブ。延々とライブ。ホントに信じられない!私ならホームシックで発狂する思います。

我々は数少ないライブに集中するしかありません。来週末は西武ドーム2daysで久々にデカいライブ。頑張りたいと思います!!

皆様も素晴らしい1週間を!!