涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2023.07.11

 先週は中高の同級生と久しぶりに会う機会がありました。

皆んなが来やすいように「それぞれの家の中間地点で飲もう」なんて久しぶりに渋谷に行ったんですが、もう30年前とは風景が変わり過ぎて別世界。浦島太郎状態です。

山手線が渋谷に着くと、昔は左側の扉が開いてたはずなのに何故か右側が開くようになっていて(後で聞いたら山手線のホームが1本になったらしい)、帰宅ラッシュのギューギュータイムだったので左扉前にスタンバってた私は逆サイドが開いてびっくり。

「おりまーす!おりまーす!」

なんて車内で大声出すという辱めを受けました。デカいバックパックを背負った恐らく観光客の白人3人組は、満員電車が新鮮なのか揺れてよろける度に「ワォー!」とか言ってゲラゲラ笑ってて、それがもうホントに楽しそうにしてて、こっちもつられてニヤけちゃいましたよ。

やはり笑顔は伝染しますね。

彼らは単純に移動の為に乗ってたと思うんですが、ちょっと前には外国人向けに「ラッシュの満員電車体験ツアー」ってのもあったらしいです。

日本じゃスリとかも滅多にないし、日本だからこそ成り立つツアーなんでしょうけど、彼らにしたら面白いのかな。

こちとらは小中高で12年間、朝のラッシュを経験してますから、冷やかしでますます電車混雑させるのやめて欲しいですよね。

こっちは遊びじゃないんだから!



そんなわけで久しぶりに会う中高の友達は皆んな立派なおじさん。

「さあ、飲もう」とメニューを取るも、そのうちの2人はスチャっと老眼鏡を掛けます。

もう1人は全力で腕を伸ばし細目でメニューを見るも「眼球とメニュー」が遠い遠い(笑)。

「見てコレ!オレの遠近両用なんだ。最近のは老眼鏡と近視用のレンズの継ぎ目がないんだ。」(私)

「へぇ、いいねぇ。」

なんて会話をしつつ、9人中、全員が「オール老眼ズ」。

「すいません、ウーロン茶1つ。」

なんて昔、大酒飲みだったヤツが言うので、

「どうしたの?二日酔い??」

なんて聞いたら、腹の肉をつまみ出して注射打ちだすから、

「おい!こんなところでシ〇ブは止めろ!!捕まるじゃないか!!」

って言ったら糖尿病の自己注射をサクッと打っててビックリしました。いやぁ参った。。皆んなおじさん。

よく老人が集まると「病気の話しかしない」なんて聞いてたけど、50歳でコレという事はもう10年後はヤバいですね。

年明けに自宅の便所で亡くなっていた同級生に向けて、皆で「黙祷&天に向けて乾杯」。元気にしてるかな。

多分、いつものようにそんなに喋るわけでもなく、あの空間で我々の下ネタにニヤニヤしながら酒をちびちび飲んでいた事でしょう。

その店を2時間半で追い出され、「次どうする?」なんて言っても、そこは大都会渋谷。どこも一杯で9人同時には予約無しではどこも入れません。歩き疲れたおじさんたちは、

「お一人様1時間2000円!どうでしょう?」

のキャバクラの呼び込みのお兄さんに引っ掛かります。

「アヌスやってる?」(私)「いや、アナルはちょっと、、」(お兄さん)なんてお約束のやり取りがありつつ、とりあえず1時間その場で過ごし、次の居酒屋を決めることにします。

「女の子のドリンクはいくら?」(私)

「一杯2000円です!」(お兄さん)

「入場2000円で1杯2000円か。。ドリンクで稼ぐ店なのかもしれないけど、自分たちは次の店を决める為の会議室として使わせてもらうので、女の子付かないで良いし、女の子のドリンクは頼まないよ!」(私)

「全然結構です!!今ガラガラなんで!!」(お兄さん)

お兄さんは、とりあえず入店させれば女の子たちに飲ませる自信があったのでしょう。

入店すると店はガラガラの貸切状態。「女の子付かないでいい」と言ったのに暇すぎるのか、全員に女の子が付いてマンツーマンのギューギュー満員電車状態。

もう自分の娘くらいの女子たちが付いてくれたのですが、こんなおじさんたちと話が合うわけがありません。

さすがヤングの街、渋谷!

我々が水割りを3杯くらい飲んだところで、女の子たちから

「私たちも頂いていいですか??」

と、おねだりがそこら辺で勃発します。

「あ、どうぞどうぞ!」なんて言う私を遮るように、

「ダメだ!お酒なんて。。そんなに体に悪いもの。脳細胞が死んでしまう。」

とは、同級生の医者2人。肝臓の働きからアルコールが及ぼす脳への悪影響を分かりやすく説明してくれます。それを聞いた私も、

「うん、やっぱり辞めた方が良いね。体に悪いから。まだ若いんだから体を大事にした方が良い。間違いない。」

「決して俺たちはケチなんじゃない!!君たちの身体が心配なんだ!!」

「、、、、、、、、、、、」

誰もおねだりしなくなってしまいました。

横で、「1人電通(1人で広告代理店をやっている)」の小倉くんは、

「夜の飲み屋さんで生き抜くための『さ し す せ そ』知ってる?」なんて授業を始めています。

「さ さすがですね!
し 知らなかった!
す 凄いですね!
せ センス良いですね!
そ そうなんですね!!」

「コレよ。コレを5分に1回繰り返すだけ。全然話が合わないおじさんだって、ただ話を聞いてる間に5分に1回、このどれかを織り交ぜて会話するだけで3時間気持ち良く飲ませることが出来て、自分のドリンクもじゃんじゃん出ちゃうんだから。じゃあ、隣のおじさんにやってみて!」

なんて言われて、その子が、隣のどちらかというと無口で女の子の店に来ないタイプの友達にそれを実践すると、あら不思議!会話が弾んでるよ!

ホントにスゴい!感動しました。さすが「1人電通」!コレは社会人歴浅めの営業の人とか新社会人の皆さんには使えるんじゃないかしら。

そんなことをやっているうちにあっという間の1時間。次の居酒屋をなんとか予約出来たので、店を出ようとお会計。

「いくら?」

なんて聞くと

「18,000円です!」

「え、ホントに1人2000円なの?めちゃくちゃ優良店じゃん!今度後輩連れてくるね!」(私)

と言う私に対し、

「冗談じゃないよ。こっちがコンサル料もらいたいくらいだわ。」とは1人電通の小倉くん。

そんなわけで、久々に会ったおじさんたちは飲み続けて5時に朝らーで締めました。

いやぁ、楽しかった。。だけど、コレからもまた飲めるのかな。。

10年後もまた飲めるよう健康第一で行こうぜ!!

ということで、今日はコレから夏フェスのリハーサルに行ってきます!!異常な暑さですが、なんとか乗り切っていきましょう!!!

ではまた!!!