涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2022.12.06

 W杯日本代表の皆さん、本当にお疲れ様でした!

たった1試合の結果で熱烈に賞賛されたりボロクソに言われたり、大変な重圧の中、本当によく頑張ってくれました!

国民の大多数にワクワクと勇気と感動を与えるなんてなかなか出来ることではありません。本当に有難うございました!!



そんなわけで私、中東の旅より無事戻りました。

成田(飛行機)1泊→UAE(ドバイ)1泊→カタール日帰り(W杯観戦)→UAE(ドバイ)へ戻り2泊→UAE(アブダビ)1泊→ドバイ移動→カタール(w杯観戦)日をまたいでドバイ戻り1泊→帰りの飛行機で1泊。

「旅のしおり」に予定を詰め込みすぎて思い出が盛り沢山!

何から書いて良いのか分かりません。

日本代表がスペイン代表に勝った劇的瞬間を現場で目撃したのも良い思い出ですが、今回の旅で印象に残っているのは、アブダビから車で2時間ほどの砂漠地帯にテントを張ってキャンプをしたことです。

現地の友人に連れて行って頂いたのですが、当初、

「りょーさん、砂漠でキャンプしましょう!」

と言われた時は正直、意味が分かりませんでした。

アブダビから車で2時間。砂漠地帯まで行くのも大変です!

本格的な砂漠地帯に入るギリギリまで舗装された道路を進み、直前で車が砂山の中でスタックしないようにタイヤの空気を抜きます(地面とタイヤの接地面を増やす為)。

砂漠に入場するとまるでパリダカール・ラリー!

ビッグサンダーマウンテンか、あるいはウエッサイのアメ車みたいに車がバンスベビィ♪バンスベビィ♪してます。

現地のお友達3家族も合流したのですが、あたり一面が砂山で待ち合わせになるような目印もありません。

そうです。毎回キャンプする現場は違うのです。電波が届くギリギリで、

「大体この辺から(砂漠に)入るから、そこからまっすぐ進め!」

的ないい加減な待ち合わせで、「来るはずの1組がなかなか来ない」と思って捜索したら、案の定、砂山にハマっていて、車を牽引して脱出していました。

砂漠キャンプは車一台で行くと砂にハマった時、発見されず死ぬ可能性があるので複数台で行くのが「鉄の掟」だそうです。

砂の山と山に挟まれた無風の平らなくぼ地にテントを張ります。

ベンチでビールを1杯。

くぅー。砂漠で飲むビールは旨い。

当然、便所も無く、シッコはその辺でするのですが、すぐ乾くのとサラサラの砂をかければ元通りの完全犯罪。

一番感動したのは誰も喋らなければ、完全に無音になるところ。

東京で普通に生きていて50年。

普段は風の音、車の音、人の声、何かしら耳に入ってきますが、全く1dBも音が聞こえない世界は初めての体験でした。

そして度肝を抜かれたのが、お友達家族のお子さんの1人が簡易テーブルで宿題を始めたこと。

日本でキャンプの定番といえば山、川ですが、アブダビ在住の彼らは砂漠がキャンプの定番らしく、

「もう今月で砂漠3回目だYO!宿題が終わらないんだから!!」

とブチ切れていました。

「今日もお父さんのお友達たちと砂漠キャンプだから」と無理やり連れてこられた様子。

完全な砂漠地帯のど真ん中で「4年生の漢字ドリル」を懸命にする姿はシュールを通り越してイル!

「砂漠で宿題なう。やべーな!ぎゃははは!!!」(私)

思わず、スマホで写真を撮りSNSに挙げます。

キャンプ慣れした皆さんは、肉担当、魚担当、イタリアン担当、翌朝のおにぎり担当と、役割分担も完璧で激ウマ。

食べ過ぎと飲み過ぎで翌朝、ゲリPです。

でも安心安全の左右前後辺り一面がトイレです。

レコード会社の宣伝の人に、

「特典映像に使えるかもしれないので何か撮ってきてください!」

なんて言われてGoPro(超小型カメラ)を渡されたので、砂山の山頂で野グソする(しかもゲリP)私の動画を下から見上げるアングルで撮りましたが、肛門の破裂音とマジでゲリなので見返した自分ですら吐き気がしました。

お蔵入りは確実でしょう。個人で楽しむために保存したいと思います。

腹の弱い自分にとって一番困るのが外国のおトイレ事情。

2回目にカタールに入国した時の晩飯屋。

腹が痛くなりトイレに入ったところ、便器の形は洋式なのですが、なぜか便座は付いておらず便器がむき出し。

アレはどうやって用を足せば良かったのでしょう?

便器も若干汚めだったので直接座ることも出来ませんし、とりあえずズボンを全脱ぎして、便器の縁に立って安定を確認してからしゃがみ、和式便所スタイルで用を足したのですが、いまだに何が正解だったのか分かりません。

まあそれで運(うん)がついたのか、スペイン戦での奇跡の逆転劇が起こったのかもしれません。

なんちゃって。

日本が勝った後、現地人の皆んながすれ違うたびに「お、ジャパン!おめでとう!!」って言ってくれるんですよ!

あんな経験はしたことありません。

その帰りのカタール空港(朝の4時ドーハ発ドバイ行き)でグッタリして地べたに座っていると、興奮したおじさんが話し掛けてきて、

「ユニホームを交換してくれ!ジャパンスゲーな!!おめでとう!!」

って言われて交換したんですけど、決勝トーナメント進出が決まったモロッコのおじさんでした。

今晩24時試合開始だからモロッコ応援しちゃおうっと。

で、そのシャツがすげー臭いの。

ビニール袋に入れてキツく縛ってトランクに入れたんですが、日本に帰ってトランク開けたら全ての荷物がモロッコおじさんのオイニーになってました。

まあそれもまた素敵な思い出。

それにしてもW杯ってスゴイな。ホントに世界のお祭りだよ。

まあ、そんなことを感じた旅でした。

またいつ旅に出れるか分からないけど、それを目標に働きますかね!

それではそんな感じでまた来週!!!