涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2022.11.22

 「今年はどうなんだい??」

家を出て車に乗り込もうとした私に、お向かいのおじいさん、青木さん(90歳)が投げかけてきた言葉である。

「は、はい??な、何がですか?」(意味不明な私)

「、、、何じゃないよ田中さん!紅白だよ!紅白!」(青木さん)

「あー、なるほど〜 紅白の話ですか。今年は全然、無いですね〜。」(私)

「、、、、そうかぁ。。ダメだったかぁ。。田中さん、今年も出るかなって女房と話してたんだけどねぇ。。残念!!!また頑張ってね!!」(青木さん)

「は、はい。」(私)

、、、いや、俺、別に全然残念じゃ無いんですけど。。年末に久々に実家にも行けるし、正月はのんびり過ごすに限る。

そんなわけで先日、紅白出場者が発表になりました。

今までずっと出てきたグループの出場が無かったり、一時代の終わりを感じたりすることはありましたが、

毎年違和感を感じるのは、記事などでよく見掛ける、

「紅白落選」

と言う言葉。

青木さんの「残念!」と言う言葉も重なって一瞬考えたけれど、私からすればやはり全然残念ではありません。

毎年、年末になると私は、

「紅白は出るもんじゃねぇ。観るもんだ。まあ、今の所、、我々のところに出演依頼は無い。」

と負け惜しみのギャグのように書いてきましたが、昨年は実際に出ましたからね。

もう負け惜しみには聞こえない事でしょう(笑)。

そりゃ両親も喜んでくれて、こんな私でも最高の親孝行もできましたし、昔の友達からの反響もスゴかったですよ。

体感としては普通の音楽番組に出る時の100倍位の反響です。

普通に生きてきたらあんな経験をする事は出来ないでしょうし、吐きそうなプレッシャーも感じましたよ(←年明けのコラムをチェック!)。

昨年の紅白を見てくださったテレビの前の皆さん、尽力してくださったスタッフの皆さんには本当に感謝しかありません!ありがとうございました!!

でも、出たからこそ分かりました。やはり紅白という歴史ある偉大な番組は、、

「出るもんじゃねぇ。観るもんだ。」と。

あの舞台はやはり、ちゃんとした芸能のキラキラした人たちが出るべきです!!!

自分たちの出番が終わり、即、会場の国際フォーラムを出て、有楽町駅から京浜東北線に乗り、30分後には蒲田の立ち飲み屋のテレビで紅白のエンディングを見ていた我々が出てはいけない番組でしょう。

全国を営業で回られる演歌歌手のような方でしたら、「紅白出場歌手」と言う肩書きは、生涯仕事に繋がる最強の武器になるでしょうし、テレビを主戦場としている歌手の方ならばさらに箔が付く事でしょう。

我々は、、と考えると「一生の思ひ出作り」以外の言葉が思い浮かびません!

だって別に2年に1回ツアーやればそんなに贅沢しなければ生きていけるもん。

出過ぎは良く無い。飽きられるし、選手生命が短くなります。

今イケイケの若い子達が歌番組観るたびに出ていて、

「すげーなぁ〜。頑張ってるなぁ。」

なんて思うんですけど、あのペースで働いて10年後にも生き残っていられるのかしら。。なんておじさんはいらない心配をしたりしてしまうんです。

まあそれぞれ事務所やレコード会社の方針があるんでしょうけど、こんなゆるゆるなグループを認めてくれるファンの皆さんやスタッフのみなさんに改めて感謝ですね。

まあそういう事で、一応お約束だから言っておくよ。

「2022年11月22日午後1時50分、現時点で我々のところに紅白出演依頼は無い。」

ってね。でも昨年は12月の直前に決まったからなぁ。。旅の予約もしちゃったし。

でもそういえば昨年も宮古島の家族旅行から俺だけ帰ってきてリハーサル行ったんだったけ。

あるのかなぁ〜?あるのかなぁ〜?



ねーよ!!!!

私が保証します!

そんなわけで、週末からドバイ→カタールでW杯見てきます。

パソコンを持っていかないので、スマホのwi-fi繋がらなかったらコラムの更新が無いかもしれません。

戻ったら2週分投下しますのでよろしくお願いします!!

ではまた!!!