涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2022.11.16

 5月から始まった「おじさんたちの修学旅行」=「ケツメイシツアー2022」が先週末、無事に終了しました!

誰がいつどこでコロナに感染してもおかしく無い中で、なんとかツアーに穴を開ける事なく終えられてホッとしています。

4月末のゴールデンウィークの初日、普通の風邪とは違う咳に異変を感じ、郵送のPCR検査で「合格」通知を頂いた時は焦りました。

その日は平熱35.5℃の私が37.8℃。腹筋が攣るくらいの咳が明け方まで続きました。

「自宅の敷地内の小屋に寝泊まりし、ヨメからは『飯』という1文字のラインが届いた時にのみ庭に飯を食いに行く」

庭からガラス越しに私以外の家族団欒の食事を眺めつつ、2匹の犬が庭にいる不審者(私)に向かって吠え続けるという生活を密かに1週間送っておりました。

当時は病院も混んでいたので医療機関には一切掛かれなかったので、実際に罹っていたかは不明なのですが、アレが4日程遅れていれば、当時のルールでは恐らくライブは出来ませんでした。。

つまりツアー初日の神戸公演を飛ばしていたことになります。ふぅ、あぶねーあぶねー。

「ワクチン3回+1回感染」、もしかしたらコレでハイブリット免疫が出来上がり、無事に乗り切れたのかもしれません。

今、テレビからは「本日の陽性者が久々に1万人を超える」という速報が流れました。

また年末にかけて、公演中止とかも出てくることでしょう。

コレからライブを行う歌手の皆さんが何とか無事に公演をやれて、お客さんにも影響が出ないことを本気でお祈りしておきます!

我々は一旦終わりましたが、音響や映像や大道具やダンサーを始めスタッフの皆さんは、コレからも別のコンサートや現場が続いていきます。

この3年も本当に大変だったのに、コレからもやっていかないと生活にモロに響いていきます。

そろそろいい加減に日常が戻りますように!



なんて言いつつも、ツアー中盤は結構飲みましたよ(←おいおい!)。

世間的なウィズコロナへの移行による中だるみ、何よりも自分が罹った体験があったからです。

感染から発症までの中央値が2.9日。そこから(自分の場合)走り込みが出来るまでの完全復活までに掛かるのが5日。

ツアーの土日で罹っても、今回は会場が毎週取れなかったので何とかなるという勝手な判断をしていたからです。

結局、自分が罹るより人に風邪をうつすのが怖いですから、

「現地に入る金曜日(毎回検査してから行ってました)は完全健康体で土日は飲む。あとは大人しくする。」

そんな生活を続けたので無事に乗り切れたのかもしれません。歌手の皆さん、コンサートスタッフの皆さんは参考にされてください。



そういうわけで、ケツメイシのツアーと並行して行ってきた「甘えんボーイズ*」(正式名称 甘えん坊統一協会 AmaenBo Unified Association(ABUS))活動も全国各地で行いました。
(*年齢的にも大人になり、社会でもそれなりの地位と責任のあるおじさんになってしまった我々が、子守唄で安心して眠りについていたあの頃を思い出し、熟女店に出向き「甘え倒す」という集団)

この数ヶ月、全国でボーイズ活動をするうちに私の中で違和感が生まれてきました。

最初は、「はぁーあ、こんなに頑張ってるに誰も褒めてくんねーし、俺は日々何の為に一体頑張ってるのかなぁ、、はぁ疲れた。もう甘えに行っちゃおうっと。」

なんて気持ちで、純粋に「熟女に甘えたい」という気持ちがあったのですが、ボーイズ活動を続けるうちに、

「会長(私)今日はどうされますか?」

と、ライブの打ち上げが終盤に差し掛かった頃にリーダーから耳元で囁かれ、

「お、おう。じゃあ行っとくか!」

なんて熟女店に繰り出すようになりました。徐々に自分の熱が冷めてきている。

「コレは何なんだろう?」と考えてみると、どうやら「甘えが義務になっていること」に気付いてしまったのです。

もしかしたらライブのMCで使えるオモロネタが転がっているかもしれない。スライドショーで使えるいい素材(写真)が撮れるかもしれない。

そんな気持ち、つまり「甘えたい」から「甘えなきゃ」に自分の気持ちが変わっていってしまったのです。

ここ数年、若手の台頭もなかったので各地で「甘えん坊オーディション」も開催しましたが、沖縄の地でとんでもない才能を見つけました。

ボーイズ活動をして気付いたのですが、糖尿病の病態と同じように甘えんボーイズにも1型と2型があるんです。

糖尿病の1型は血糖値を下げるインスリンというホルモンが先天的に分泌されない状態、2型は生活習慣による後天的なものですが、甘えん坊にも1型と2型があります。

1型は通称ペタジーニ型と我々は読んでいるのですが、皆さんペタジーニさんをご存知でしょうか?

ペタジーニさんは元プロ野球で大活躍した助っ人外国人。

シーズンインで来日した際には、成田空港で25歳年上のオルガ夫人と熱烈なディープキッスをかまし、それがスポーツニュースで流れる度に「すげーラブラブだな」と度肝を抜かれたもんです。

また出会いが秀逸。なんとびっくりオルガ夫人は同級生のお母さん。

小学校のクラスメート(ミッシェル君)の家に遊びに行き「お前の母ちゃんかわいいな!」ってのちに結婚しちゃうんですから天才と言っていいでしょう。

想像してください。友達が自分の母親とディープキッスしている絵面を。

もう1型のど真ん中と言っていいでしょう。

「2型甘えん坊」は私のように、日々の生活に疲れ「はぁ〜あ、何だか甘えたくなっちゃったなぁ」を少しこじらせた後天的な甘えん坊を指します。

そんなペタジーニ型の天才を沖縄で発見したのです。

熟女パブで「熟女と手を繋ぐ」というプレーを我々は「充電」と呼んでますが、彼は違います。

気付けば2人のおばさまを両側に携えて2人と手を繋いでいます。

「ちょっと待って、何その技??!!!ダ、ダブル?もしかしてダブル充電??」(私)

なんて質問した私に彼は応えました。

「いえ、ダブルじゃないです。急速充電です。」(天才)

そんなことをサラりと言いのけてしまう彼に、

「もうコレはセンスの塊だ!とんでもねーヤツが現れたぞ。。」(私)

しばらく観察していると、おばさんと嬉しそうに話している彼が両腕を胸の前で十字に組んでモジモジ話しています。

「何ですかあの技?!モジモジ甘え?モジ甘?ちょっとそれとも違うような。。会長審議お願いします!」(2型の天才 ダンサーひろし、ここにきて1型疑惑アリ)

「、、、あ、あれはだな、、ト、『トリプルアクセル甘え』だ!!見ろあの両腕を!浅田真央ちゃんがトリプルアクセルに入るジャンプ直前、遠心力が落ちないように胸の前で両腕を畳むだろ?まさにアレと同じだよ!」(私)

「トリプルアクセル甘えーーー!!!」(その場にいた全員)

「マジかーーー。そんなの敵うわけないじゃないですかー!!!」(2型のボーイズたち)

しかも彼が繰り出す技のそのほぼ全てが非接触。

まさにコロナ禍を反映した「令和の甘え」!天才!1型のトップオブトップです!!

その翌日から「甘えん坊オーディション」に1回参加しただけの彼が、甘えん坊Tシャツ(我々の正装ユニホーム)を着て、審査員席に座っていたことは言うまでもありません。

前回のツアーでの合格者はゼロ。今回も彼が現れるまではゼロでした。

甘えんボーイズ正会員になる難しさを分かりやすく例えるならば、従業員数千人規模の上場企業で入社2日目の新人が役員になったようなものです!!

「2型の限界!!」

そう言って私が甘えん坊Tシャツをステージの上に置き(山口百恵風に)「ボーイズ引退」を宣言したのは、仙台のライブ2日目のスライドショーで宣言した通り。

いい思い出をありがとう!!コレからは顧問としてボーイズの活躍を見守りたいと思います!



まあ、そんな感じで無事に全国ツアーも終わりました。もうしばらくは何もやる気が起きません。

でも日常は引き続き回っていきます。

残りの仕事も頑張って早めに「よいお年を!」が出来るようにしたいものです。

ここからの踏ん張りが次のツアーにつながることを、終わりは始まりだと言うことを長年の経験で知ってしまったからです。

ダンサーやスタッフの皆さん、こんなおじさんたちをわざわざ全国各地に見に来てくださったお客さん、本当にありがとうございました!!

ではまた!!