涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2022.07.26

 またまたコロナが盛り上がってきましたね。。

先週末は小学校の同級生の舞台を観に行く予定だったんですが、

その舞台の出演者の中に2名の陽性者が出て中止になってしまいました。。

10日間の公演だったのですが、後半は全て中止。

我々が行く予定だった日は千秋楽でした。

彼の舞台が終わった後、小3の学芸会の演劇、名作『ツバメのお使い』で主役を務めた私と

「熱い演技論」を藤原竜也氏と小栗旬氏ばりに日の出までブチかます予定でしたが本当に残念!

舞台は何ヶ月も稽古するし、入場料も貴重な収入源でしょうから、

その中止の絶望感に掛ける言葉も見つかりません。。



最近ではスポーツや演劇などのエンタメも、基本行われているようですが、

出てる本人たちがかかると中止になってしまうので、

ツアー中の我々も(←月1しか無いのですっかり忘れていました)気を付けなければいけません!

次のツアーが8/13.14の名古屋(日本ガイシホール)。

今はもうどこで罹ってしまうかも分かりませんから、

最悪、罹ってしまって走り込みが出来るくらいまでの回復期間を14日間と考えると、

逆算して飲みに行けるのは今週いっぱいまで。



8月からは自宅に引きこもり、外出は夜中のランニングと犬の散歩だけにする事をここに誓います!!

でも私が気を付けても、子供たちが学校とかバイトとかで貰ってくる可能性もありますから

どうしようもないんですよね。

自分が罹ってツアーが中止になった時の精神的ダメージが怖い。。

1日も早く平穏な日常に戻ってもらいたいです。



それで結局、舞台も中止になっちゃったんで「残念会だ!」なんて言って、

舞台の彼と一緒に観に行く予定だった仲間達で蒲田のもんじゃ食って、

友人が店長しているボッタクリスナックで散々カラオケをしました。

飲んでいたら、私が普段寝酒を飲むバーの近所のおじさんたちがどんどん集まってきて、

それぞれの持ち歌を熱唱。

下は35歳から60歳まで選曲はバラバラです。

56歳のヲタの近所のおじさんは日向坂46のライブビューイング帰り。

誰かの卒業(?)ライブだったのか「6回泣いたわ。。」と、その興奮が冷めやらぬまま、

「お、お、お、おおー(お、お、お、おおー)ドレミ♪ドレミ♪ドレミ♪〜〜ソ、ラ、シ、ド!」

ボーズの小太りのアラ還おじさんが、全力で日向坂を歌う姿に胸を打たれます。

何度か観ていますが、まっすぐな気持ちがホントに泣けるんです。

35歳の歌がうまい後輩の久保田利伸は相変わらず上手すぎて笑えるし

(カラオケって上手すぎると逆に笑えるんです)、

39歳の友達のヨメのYOASOBIは若者の歌を知れて勉強になった。

なんか聞いたことがあると思ったら、年末に紅白出た時に一緒に出てた人だった。

こんなおじさんが覚えているって事は、間違いなく様々な年齢層が知っているという事。スゴい。

俺らもすっかりヒット曲も無いし頑張らないとね。



そして注目は60歳のおじさん(ちゃんとした会社でスゴい偉い人)。

最近カラオケが大好きで、夜中に近所のバーで会うときはいつもカラオケ帰り。

そんな彼は昔、子供の頃の合唱会の時はいつも、

「お前は下手だから黙ってろ。。」と音楽の先生に言われ(今の時代だと考えられない)たり、

親が習い事で行かせてくれたギター教室でも歌い出した瞬間に先生に笑われてショックを受け、

「もう歌はアカン。」と、すっかり歌嫌いになってしまったそうです。

それから数十年、営業で全国を転々とするうち、神戸の夜の街でカラオケの面白さに目覚め、

最近ではボイストレーニングの先生に習っているそうです。

1曲目はスカパラ先輩と奥田民生先輩のヤツ。

ん、何かが違う。

おそらく現場の空気を探り探りの選曲だったのでしょう。

それから2ターン目、3ターン目に入ると、「永ちゃん」や「前川清」をしっとりと歌い上げ、

安定の力を発揮されていました。おじさんの色気たっぷりで「歌い込んでるなぁ。」と感じさせるものでした。

なんか良いですよね。

昔のトラウマで大嫌いだった歌を、今これだけ楽しそうに歌ってる姿を見ると

私もなんかほっこりしちゃいましたよ。



1つ分かったのは、自分がもっと歳をとったとしても、無理に若者に合わせようとするのではなく、

自分の時代の曲をありのまま歌う方が響くという事でした(ヲタは除きます)。

ツアーの打ち上げとかで若いダンサー達とカラオケに行ったりするんですけど、

私はこのままクリスタルキング先輩の「大都会」は歌い続けよう。

そう思った夜でした。

いい年したおじさん達がバカ騒ぎするのをみて、舞台が中止になった彼も気分転換になってくれたかしらね。

だとしたら俺は嬉しい。

そんな訳で来週から静かに過ごします。

ではまた来週!!!