涙でリールが見えない RYO from ケツメイシ

2018.10.02

 先日、寝酒を飲みに近所のバーに行くと、カウンターの隅に見慣れない30代前半くらいの一人の女性が。上から95.85.100位のアフリカ大陸なら激モテしそうな豊満なキツネ目の女性です。聞けば近所に住んでいるらしく新婚さんらしい。

「マスター白(ワイン)をグラスで。」(豊満女子)

なんて注文してはガブ飲みし、「はぁ。。」なんてため息をついています。

「どうしたんですかお嬢さん?そんなため息ついちゃって。おじさんたちに話したら気が紛れると思いますよ。」(私)

「人の愚痴」を肴に飲むのが大好きないつものおじさんたち。

「実は、、妊活中でして。。」(豊満女子)

「なるほど〜。。なかなか授からないということですか?」(私)

「ええ、まあ。」(豊満女子)

「でも本当のチャンスタイムは月に4.5日しかないっていうから、いざ子供が欲しいとなるとなかなか大変ですよねぇ?本当に欲しい家庭には赤ちゃんが来ないっていうのは何でなんですかねぇ?」(私)

「、、、、、、、、」(豊満女子)

「旦那さんの精◯も調べた方がいいんじゃないですかね?最近は男性側の精◯力にも問題があるって言うじゃないですか?」(横にいたおじさんA)

「、、、、、、違うんです。。旦那が指1本足りとも私に触ってこないんです。」(豊満女子)

「ほほう。」(ちょっと面白くなってきたおじさんたち)

聞けば旦那さんは料理人らしく、店仕舞いをして帰宅するのは真夜中とか。最近は繁盛しているのか明け方に帰ってくることもあるらしい。

「もう仕事で疲れ切っているんじゃないですか?」(私)

「いや、それでもつい半年くらい前までは物凄く激しかったんです!」(豊満女子)

「、、それはアレだな、、バイトの若い娘と浮気だな。。明け方まで働くわけないよ!」(おじさんB)

「やめてください!!」(豊満女子)

「なんか努力してます??例えばセクシーなネグリジェで迎え入れるとか。黒のガーターベルトでムッチムチにしておくとか。そういった感じのことは?」(私)


「ちゃんと黒のTバックは穿いてます!!」(豊満女子)



「、、、、、ティ、、Tですか??!」(一同)



「ちょっと待ってください!その大きなお尻で『Tの字』の縦棒は見えるんですか?」(←失礼なことを言うおじさんB)

「、、、、確かに、、肉に埋もれて横棒しか見えていないかもしれません。。いやもしかし横棒も見えてないかもしれません。」(豊満女子)

「それだ!!ノーパンに見えるからだ!『いきなりステーキ』ならいいけど『いきなりノーパン』は引く人は引くからね。」(おじさんB)

「いやでも、元々好き同士で結婚したんだったら豊満が過ぎるくらいでそんなに気にしますかねぇ??」(私)

「分かった!もしかしてカレンダーにハートマーク(チャンスタイムの印)とか書いてない?」(おじさんC)


「、、、、まあ、ちょっと書く時もあります。。」(豊満女子)


「それだよ!!それ!ウチもねぇ、ヨメが二人目欲しがってる時のプレッシャーがスゴくてねぇ。愛の営みじゃなくて完全に作業になっちゃうと男は萎えちゃうんだよね。もう俺なんか最終的にスマホでエロ動画見ながらヨメとやってましたから。」(おじさんC)

「サイテー。」(豊満女子)

「でもヨメはその努力を評価してくれていたんだよ。」(おじさんC)

「そんなの絶対イヤです!!」(豊満女子)

「もっと別の理由があるんじゃないですか?」(私)

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


「、、、お前はもう諦めたのか?って旦那に言われることはあります。」(豊満女子)


「ん、どういうこと?」(私)

「、、、まあ確かにちょっと太ったっていうのはあります。『出会った頃のお前に戻って欲しい』ってたまに言われるんです。。」(豊満女子)

「へぇ〜なるほどねぇ〜。まあでも、今でもそんなにねぇ?ビックリするほどじゃないですよ。その時の昔の写真とかあります?」(私)

スマホで調べる豊満女子。

「あるかなぁ。。、、、、、あ、あった。コレです。」(写真を見せる豊満女子)




「、、、、、、、、」(絶句する一同)



「アゴがハッキリあるじゃないですか!!」(おじさんB)

「なかなかですねぇ。。コレって実際、何キロくらい太ったんですか?」(私)

「20キロ弱です。」(豊満女子)

「う〜ん。。」(一同)

「今のアナタも豊満好きにはたまらない魅力的なナイスバディーかもしれないですけど、この時期を知ってる旦那さんからしたらちょっとキツイかもですね。。」(私)

「こうなったらさぁ、もうがっつりダイエットして旦那を見返してやろうよ!思いっきり痩せてさ、そんで旦那がイヤらしくすり寄ってきたらさ、『ヤメて!!触んないで!』なんつって激しく拒否するなんてのはどう?」(おじさんB)

「それは良いですねぇ!!俺も月末までには身体軽くして痩せたいから一緒に走りましょうよ。付き合いますよ。」(私)

「ホントですかぁ!じゃあ頑張ろうかな。。」(豊満女子)


「まあなんだかんだ言っても結局、授かりものですからね!でも一度実際に痩せてみて旦那さんの出方を見てみましょうよ!」(私)

「そう、子供ってのは神様からのギフトだよ。ギフト!!」(おじさんA)

「はい。そうですね。分かりました。」(豊満女子)

などとダイエット宣言をした豊満女子。激ヤセした明るい未来を想像し「旦那をどうやって拒絶する?」「スゲー紐パンで寝てるくせにその気ゼロみたいなね。ぎゃはは。」なんて話題に花が咲き、気付けば午前3時。


「、、、、、あら大変!もうこんな時間〜。力○(とんこつラーメン屋)閉まっちゃう!!急がなきゃ。ご馳走様でしたっ!」(豊満女子)

足早に店を出て、チャリで立ち漕ぎし、猛ダッシュでラーメン屋に向けて消えていく豊満女子。


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


「アレはもう残念ながら(旦那を振り向かせるのは)無理かもしれませんね。。」(一同)


「替え玉すんなよーーーー!!!!!」(彼女が消えた闇の方角に向かって叫ぶ私)


彼女の元にコウノトリが誤って訪れることを祈り、近所のおじさんたちは温かい目で見守っていきます。そんなある秋の夜長。平和で静かな時間が皆さんにも流れますように。

それではまた来週!!!!